高速道路の豆知識

プラス知識

こんにちは、ロッソです。

わたしは定期的に車好きの知人達と食事会をするのですが、その際、そのメンバーが自分の知人を伴って来ることがあります。

 

以前の記事専門家が語る「高級住宅街」と「地盤」の関係性でもそうした方をご紹介したことがありますが、こうした方々は特に車好きという訳ではなく、「何か面白そう」という理由で参加されるのだとか。

 

わたし達にとっても、様々な分野の方々と話すことで知識も広がりますから、かなり勉強になる事があります。

さて、そんなわたしたちの食事会に、今回Sさんという方が参加されたのですが、この方のお話がかなり興味深かったので、皆さんにも共有してもらおうかと。

内容は、「高速道路の豆知識」について。

意外と知らない内容が多いかと思いますよ。

目次

Sさんは、「元」ゼネコンマン

まず、今回参加されたSさんは、以前ゼネコンに務めていた方で、現在は建設業と全く関係のない会社を経営されています。

ゼネコンとは「総合建設業」の会社の事ですが、その中でもSさんは、いわゆる「スーパーゼネコン」と呼ばれる会社に勤務していたそうです。

ちなみに今回、わたしが「今回の内容、ブログに書いても良いですか?」と尋ねると、「どうぞ、どうぞ。・・・ただ、ボクが以前務めていた会社はフワッとごまかしてもらえると(笑)」とおっしゃっていたので、会社名は内緒という事で。

 

まぁ、スーパーゼネコンって5社しかありませんから、ブログの内容から推測できるかもしれませんが(笑)

 

このSさん、これまで数多くの建設現場で働いていたようですが、その中でも「高速道路」の工事に従事する事が多かったようです。

そこで今回、工事関係者なら知っているけれど、一般の人にはあまり知られていない高速道路にまつわるお話を聞かせてくれました。

カラーコーンの豆知識

とは言っても、どの内容もSさんからすれば当たり前の事ばかりですから、本人からすれば「一体、一般の人は、どの程度理解しているのか」というのが分からないようです。

そこでSさんは悩みながら、こんな事を話し始めました。

 

Sさん
・・・うーん。

高速道路の豆知識って言っても、すぐにパッと思いつかないんですよね~。

まぁとりあえず、カラーコーンの話からいってみましょうか。

わたし
よろしくお願いします。

高速道路は「ラバーコーン」

 

Sさん
まず最初に言っておきますが、高速道路の工事で見かけるカラーコーンってありますよね?

あれ、正確言うと「ラバーコーン」って言うんです。

わたし
ラバー・・・って事は、ゴムでできているって事ですか?
Sさん
そうです。カラーコーンって通常プラスチック製ですから、高速道路で脇を車が走り抜けると、風圧で飛ばされちゃうんですよね。

ですから、重量のあるラバーコーンでないと、それに耐えきれないんです。

わたし
大体、何キロくらいあるんですか?
Sさん
いや~、量ったことないんで(笑)。

ただ、かなり重いですよ。4~5kgはあるんじゃないですかね。

 

以前わたしは高速道路を運転している時に、工事車両に乗った方が、このラバーコーンを片手で設置しているのを見た事があります。

あまりにも軽々と設置しているので、その時には何も思いませんでしたが、かなりの重労働なんですねぇ~。

設置する間隔も決まっている

 

Sさん
で、次に、このラバーコーンですけど、設置する間隔が決まっているってご存知でしたか?

一応、「20mごと」って決まりがあります。

わたし
えっ?考えた事も無いですね。

というか、計ってるんですか?

Sさん
アッハッハ(笑)。いや、実はこれ簡単なんですよ。

高速道路に「白線」が引かれていますよね。あれ、白線の長さが8mで、空白の部分が12mなんです。

だから合計20mという事で、線の端から次の線の端へと設置すれば良いだけで。

わたし
なるほど~。

 

皆さんはこれ、ご存知でしたか?わたしは考えた事もありませんでした(笑)。

ちなみに一般道路の場合は、白線の長さが5mで、空白部分も5mなんだそうです(例外あり)。

工事区間の終わりは

 

Sさん
こうやって延々とラバーコーンを設置していくんですけど、工事区間の終わりにはちょっとした特徴があるんです。

これ、考えた事ありますか?

わたし
いや~、全くと言って良いほどございません(笑)。
Sさん
そうですよね~。普通、あまり考えませんよね(笑)。

一応、工事区間が終了したことを知らせるために、最後の部分にはラバーコーンを二つ隣り合わせで置くルールになっているんです。

 

これだけでも今回、いかにわたしが何も考えず高速道路を走っているかがよく分かりました(笑)。

トンネルの豆知識

ラバーコーンのお話はこの辺で、引き続き高速道路の「トンネル」について話が移りました。

トンネルの舗装について

 

Sさん
次はトンネルについてのお話もしてみようかと。

ロッソさん。一般的な道路とトンネルでは舗装面が違うってご存知でしたか?

わたし
えっ?・・・うーん。

トンネルの舗装って確か、どこも白いような・・・。

Sさん
そうなんです。あれはコンクリート舗装をしているからなんですよ。

高速道路に限らず、一般的にトンネルはコンクリート舗装なんです。

わたし
アスファルトにしない理由ってあるんですか?
Sさん
そうですねぇ~。

まず一番の理由はコンクリート舗装は「強度が高い」という事。

だからコンクリート舗装であれば、アスファルト舗装のように頻繁に工事をする必要がなくなるんです。

トンネル内の工事って事故に繋がりやすいですから、出来るだけ工事回数を減らしたいんですよ。

わたし
確かに、言われてみればそうですね。

他にも理由があるんですか?

Sさん
あとは「視認性の良さ」ですね。

暗いトンネル内だと、白いコンクリートは目立ちますから運転しやすいですよね。

 

なるほどなぁ~と。

ここでわたし、少し疑問に思った事を尋ねてみる事に。

 

わたし
だったら、一般道もコンクリート舗装にした方が良さそうですよね?
Sさん
うーん、そう簡単な話でもないんですよね。

一番は「施工費が高い」という理由があるからなんです。

維持費で考えればコンクリート舗装の方に軍配が上がりますが、どうしても初期費用が高くなるんです。

それに、コンクリート舗装は排水性とか路面が滑りやすくなるという問題もありますから、やっぱり一般道はアスファルト舗装の方が良いんですよ。

 

うーん、素人が考える事は既に考えられていると(笑)。

トンネルはあまり作りたくないのが本音

 

Sさん
最近は、もう高速道路の新設工事も少なくなりましたが、出来ればトンネルって作りたくないのが本音なんです。
わたし
工事が難しいからですか?
Sさん
それもありますけど、トンネルって「維持管理」が大変なんですよ。

基本的に設計段階で「総合的に費用が安く収まる工法」を検討するんですが、出来れば山を切り崩した方が、後々点検とかでも楽ですよね。

で、どうしてもトンネルじゃなきゃいけない場合だけ作るという事なんです。

 

確かに、山を切り崩したところに高速道路が通っている事が多いですよね。

短いトンネルの理由は?

 

Sさん
でも稀に、短い区間でもトンネルを作る事ってあるんです。

ロッソさんも思った事ありませんか?「えっ?こんな短いトンネルって必要?」なんて(笑)。

わたし
あぁ、ありますあります(笑)。

たった数十メートルのトンネルってたまに見かけますよね。

Sさん
全てじゃありませんけど、一応あれには理由があるんです。

その一番の理由が「遺跡がある」という事ですかね。

山を切り崩してしまうと、その遺跡ごと崩してしまいますから、その部分はトンネルにして遺跡を残したりするんです。

もちろん、これだけが理由とはなりませんよ。他にも色々と理由はあります。

わたし
へぇ~、ちゃんと理由があるんですねぇ~。

 

こうした内容って、グーグルで検索しても分かりませんよね。まぁそもそも、どう検索したら良いのかも分かりませんが(笑)。

やはり様々な立場の人と会話すると、こうして知識が増えるから楽しいですよね。

高速道路の無料化は実現するのか?

それでは最後に、わたしが一番気になっていたことを質問してみる事に。

 

わたし
Sさんとしては、将来的に日本の高速道路もドイツのアウトバーンのように無料化すると思いますか?
Sさん
無理ですね。
わたし
即答ですね(笑)。
Sさん
すみません(笑)。

まぁ、出来たら無料化してほしいとはボクも思いますが、高速道路ってしょっちゅう政治利用されますから、当面は無理だと思いますよ。

でも、料金の値下げの余地はあるかもしれませんね。

わたし
アクアラインなんかは下がりましたもんね。

昔は4,000円くらいでしたかね?笑っちゃうくらいにガラガラでしたよね(笑)。

Sさん
まぁ個人的に、道路公団が民営化されたのは良かったと思いますよ。

民営化される前の道路公団って、本当に酷かったですから。

・・・あっ、こんな事言って良いのかな?

わたし
えぇ、ブログにはきわどい事は書きませんから(笑)。
Sさん
お願いします(笑)。

道路公団が民営化する時、職員さん達、軽くパニックになってましたよ。

だってねぇ~・・・

 

えぇ、これ以上は書けません(笑)。

あとは、皆さんのご想像にお任せしようかと。

まとめ

普段、何気なく通っている高速道路ですが、意外と知らない事ばかりだったので驚きました。

まぁ、わたしが知らなすぎだけなのかもしれませんが(笑)。

このSさんとの会話ですが、これ以外にも興味深い話が幾つか聞けましたから、次回も引き続きお伝えしようかなと考えています。