輸入車を好む『県民』ランキング

プラス知識

こんにちは、ロッソです。

わたしは旅行などで、日本中あちこち回りますが、最近思う事が「輸入車、増えたなぁ~」という事。

実際、外国自動車メーカー車の新規登録台数は、2018年で30万台を超えていますから、日本における乗用車の新規販売台数の1割に迫っています。

 

ただ、都市部で増えただけでなく、地方でも増えている印象が強いですね。

 

ある都市に行った時には、数年前に比べてBMWが飛躍的に増えている事に驚きました。

マセラティにも頑張ってほしいところですが、ここ数年は横ばい状態・・・。

じゃあ、「輸入車を好む県民性がわかれば、そこに出店すればいいじゃん」という安易な発想で(笑)、今回は「輸入車を好む県民ランキング」を調べてみました。

まぁ、わたしが調べなくとも、各メーカーが調べているとは思いますが(笑)。

目次

統計方法

ランキングを調べると言っても、いい加減な数値ではいけませんので、裏付けのある数値を基に、統計の条件を設定しました。

その条件は以下の通り。

  • 都道府県別販売台数

期間は、2016年から2018年の3年間で、これを平均する。

都道府県別の「新規登録台数」を、外国メーカー車のみで算出(国内メーカー輸入車もあるため)。

データは、日本自動車輸入組合(JAIA)のものを使用。

  • 都道府県別人口

期間は、2016年から2018年の3年間の平均で、これを平均する。

データは、各都道府県が発表する「推計人口」を使用。

このような内容で、県民1,000人あたり、一年間に何台の外国メーカー車が新車登録されているかについて調べてみました。

 

一応、東京や神奈川など、毎年人口が増えている都市と、そうでない都市との差を少しでもなくすため、3年平均にしてみました。

新規『登録』台数と、新規『販売』台数では内容が異なりますが、簡単にするため、この記事においては同じとして考えて下さい。

では、順に見ていきましょう。

輸入車大好き県民 第1位

輸入車大好き県民の第1位は「東京都民」です。

・・・もっと、マシなネーミングもありそうな気もしますが(笑)。

まぁ、それは置いといて。

 

これは誰もが予想したでしょうね。人口1,000人あたりの販売台数は「3.82台」でした。

 

「輸入車=高級車」とはなりませんが、全般的にお高いイメージの外国メーカー。やはりお金持ちの多い東京は、販売台数も断トツでした。

実際、都内の「国道246号線」を数分走れば、輸入車に何台遭遇するかわかりません(笑)。

好きな人は、ジーッと眺めているだけでも楽しいかもしれませんね。

ただ、人口が着実に増えている割に、販売台数の伸び率は今一つといった印象。

2017年の販売台数に対する、2018年の伸び率の全国平均が「102%」に対して、東京は「99%」と振るいません。

うーん・・・、ちょっと飽和状態なのかもしれませんね。

輸入車大好き県民 第2位

次に第2位は「愛知県民」でした。

わたし、これを知って「えっ?」と。

 

だって、愛知といったらトヨタですよね?

 

トヨタの関連会社で働いている人だけでも何万人もいるはずなのに、輸入車大好きとは意外でした。

意外と言っては失礼ですが(笑)。

ただ、私の勝手なイメージとしては、「トヨタで働いてるんだったら、トヨタ車買いなさい」なんて、言われたりしないのかな?と。

トヨタは寛容な会社ですね(笑)。

ちなみに、県民1,000人あたりの販売台数は「3.56台」でした。2017年から2018年にかけての伸び率は「105%」ですから、更に人気が高まっているようです。

輸入車大好き県民 第3位

そして第3位は「茨城県民」です。

これも予想できましたか?わたしは、全く予想できませんでした。

「つくばエクスプレス」が開業したことで、東京まで近くなったイメージの茨城県ですが、県庁所在地である水戸市までとなると、まだまだ結構な距離がある印象です。

茨城県民の皆さん、県内の輸入車、多い印象があるでしょうか?

面積が広い分、そんなイメージは少ないかもしれませんね。

 

ただ伸び率としては年々減少していて、2017年から2018年にかけては「97%」と、人気に陰りが見えているようです。

 

県民1,000人あたりの販売台数は「3.14台」となっています。

他のランキングは?

ここで、通常のランキングであれば「ワースト3も」となるのでしょうが、これは各ディーラーの進出の度合いによっても変わってくるので、あまりフェアじゃないかと。

そこで、それ以外のランキングについて調べてみました。

販売伸び率ランキング 第1位

まず、ここ数年の外国メーカー車「販売伸び率」から。

 

堂々の第1位は「佐賀県」でした。

 

この佐賀県、2017年から2018年にかけての全国平均伸び率が「102%」だったのにも関わらず、「117%」と断トツの伸び率です。

では、ここ1年だけ売り上げが伸びたかと言うと、そうでもないのです。

2016年と2018年を比べてみても、「119%」となっていますので、順調に売り上げを伸ばしています。

 

佐賀県民の皆さん、何が起こっているのでしょうか?(笑)

 

人口数を考えれば、数値が大きく振れるのはわかりますが、それにしてもこの数字は驚異的です。

優秀な営業マンの方がいるのかもしれませんね。

今後期待できる都道府県ランキング 第1位

では次に、今後販売台数の増加が見込める都道府県ランキングです。

これは、決定的な数字はないので確約はできませんが、わたしの独断で決めさせてもらいました(笑)。

ただ、あながち的外れでは無いと思いますよ。

 

そこで、その第1位は「千葉県」となりました。

 

念のためこれ、「わたしの独断」といっても、適当ではありませんからね。ちゃんと理由はあります(笑)。

この千葉県、東京都と同じように、他府県からの流入超過が続いていて、毎年人口が増えています。

これだけでも、伸びしろがありますよね。

 

ただここで、「埼玉県も同じじゃないの?」という人もいるかもしれません。確かにそうなのですが、埼玉県との決定的な差は「販売伸び率」の違いなのです。

 

千葉県と同じように人口が増えている埼玉県ですが、外国車メーカーの販売伸び率は「100%」と、毎年ほぼ横ばいです。

人口は増えているものの、販売台数は増えていないので、飛躍的な増加は見込めないかと。

そこへいくと千葉県は、2017年から2018年にかけての伸び率は「104%」、もっと言うと、2016年と2018年を比較すると「120%」の伸び率になっています。

「人口も増えているし、人気も高まっている」と考えると、今後かなり期待できますよね。

また、現在の県民1,000人あたりの販売台数が「2.29台」ですので、まだまだ伸びしろはあるでしょう。

 

輸入車ディーラーの皆さん、狙い目ですよ~(笑)。

 

ただ、千葉県は面積が結構大きいので、どこの地域に出店するかは難しいかもしれませんね。

人口が一番多い千葉市に出店するか・・・。

または、東京に近く人口も多い「船橋市」「市川市」近辺にするかなど、選択肢は多いです。

マセラティは幕張に出店しているので、千葉市を狙っていったという事でしょうね。

ただ、東京都の江東区にも出店しているので、市川市や船橋市の方々は、両方選べるといったところでしょうか。

さてこの戦略が、吉と出るか凶と出るか・・・。

まとめ

今回統計を取ってみて、意外と関西圏の数値が低い事に驚きました。

 

一番上位の兵庫県でも、県民1,000人あたりの販売台数が「2.81台」と、全国トップ5にも入りません。

 

確かに、都内を運転している時より少ないとは感じますが、数値にかなりの開きがあったので。

神戸市内などですと、とても多いイメージがあるのですが、兵庫県も広いので仕方ないかもしれませんね。

どうしても「県全体」としてみると、実生活における感覚との差異は出てきてしまいます。

ともあれ、わたしの個人的には、今後の佐賀県に注目です(笑)。