車好きの憧れ「ガレージハウス」って実際どうなの?

プラス知識

こんにちは、ロッソです。

車好きの人であれば一度は憧れるであろう「ガレージハウス」ですが、実際に建てるとなると建築費も馬鹿になりませんから、少し躊躇してしまいますよね。

また、実際の使い心地なんかも気になるところ。

 

そこで今回は、ガレージハウス使い勝手や、建築する際の注意点などについて考えてみたいと思います。

 

まぁ、わたしが実際に所有している訳ではなく、知人などの意見を参考にしているだけですが(笑)。

目次

ガレージハウスって何?

まず「ガレージハウスって何?」という事ですが、まぁ簡単に言えば、住居と車庫が一体化している建物といえば分かり易いでしょうか?

ガレージハウスの事を「インナーガレージ」「ビルトインガレージ」なんて表現する事もありますよね。

ガレージハウスの様式も様々ですが、1台だけ車を停められるものから、10台くらい停められるものまでと決まった形はありません。

 

えぇ、10台も停められるなんて、ディーラーのショールームより広い規模ですが、わたしは実際に拝見した事があります。

 

大抵、車好きの人というのは、いつも駐車場で悩んでいますから「えっ、10台も停められる?しかも自宅にでしょ?」と、かなり興奮すると思います(わたしはしました(笑))。

また、新型の車が発売されると「あぁ、あれ欲しいけど、駐車場の関係上、今の車を手放さないとなぁ~」と、車に興味のない人からしたらどうでも良い事で悩んでいますから(笑)、複数台停められるガレージハウスって夢なんですよね。

でも、日本で大規模なガレージハウスを建築するとなると、お金がかかってしょうがないんですよね~・・・。

ちなみに、わたしが拝見した「10台も停められるガレージハウス」というのは、国内ではないのですが、日本でこれくらいの規模のガレージハウスを所有している人って、実際にいるんでしょうかね?

ガレージハウスと言えば、やっぱりアメリカ

国土の狭い日本だと、土地の関係などからガレージハウスを諦める事が多いですが、アメリカでは普通の住宅でもガレージがあるのが一般的です。

 

というかむしろ、ガレージハウスでない方が少ないくらいです。

 

皆さんも映画やドラマなどで、ほとんどのアメリカの住宅にガレージが付いているのを見たことがあるかと思います。例えば、上の画像みたいな家はよく見る形かもしれませんね。

まぁ、ニューヨークなどの都市部では少ないですが、郊外などに行けばむしろガレージハウスであるのが当たり前というか。

これ、向こうに住むと分かりますが、アメリカで不動産を売買したり賃貸したりすると、ガレージ付きじゃないと買い手や借り手がつかないんですよね。

ちなみに少し話は脱線しますが、マメ知識として、アメリカで人気のある不動産の特徴をいくつかご紹介しておきましょう。

地域によっても違いがあるようですが、代表的なものとしてはこんなところ。

 

  • ガレージハウス
  • 多めのバスルーム
  • 広いバックヤード(裏庭)
  • 手入れされたフロントヤード

 

なんか「ザ・アメリカ」って感じでしょ?(笑)

まぁともかく、アメリカは車社会ですから、「車は1人1台」が常識なので、ガレージは必需品なんですよね。

ただ、ほとんどの家庭がガレージハウスであるのにも関わらず、フロントヤードとかに車を停車し、ガレージに車を入れていないというのは不思議ですが(笑)。

ガレージハウスのメリット

それでは次に、ガレージハウスのメリットについても考えていきましょうか。

これは人それぞれ捉え方も違うと思いますが、車好きの人が考えるメリットとしてはこんなところ。

 

  1. 車が雨に濡れない。汚れない。
  2. 盗難やいたずらのリスクが低下。
  3. 室内から車を眺める事が出来る。

 

特に高級車を所有している人からすると、「車の汚れ」「盗難のリスク」というのは結構気になるところですよね。

わたしの自宅近くで、ポルシェを青空駐車場に停めている人がいるのですが、個人的に「心配じゃないのかな?」といつも思います。

せめて、カーポートくらいはあっても良いんじゃないかなと。

やはり雨や紫外線で車の塗装は劣化しますし、何より夏の暑さが全然違いますよね。そう考えるとガレージハウスはかなり便利です。

まぁ、「室内から車を眺める事が出来る」なんてのは、一部の人しか共感できないとは思いますが(笑)。

ガレージハウスのデメリット

じゃあ、実際にガレージハウスを建てた人の皆がみんな「ガレージハウス最高!」と言っているかというと、実はそうでもないんですよね。

確かに前述したようなメリットはあるのですが、同時にデメリットと感じる事も多いようです。

まぁ、あくまでわたしの知人たちの感想ですが、ガレージハウスのデメリットについても見ていきましょう。

排気設備が必要

まずは「排気設備が必要になる」という事。

冷静に考えれば、家の中に車を入れるのですから、これは当たり前と言えば当り前の話ですね。ちゃんとした排気設備が無いと、一酸化炭素中毒になってしまいます。

で、これは工務店やハウスメーカーの腕の見せ所になるようなんですが、不慣れな業者に依頼すると後々「失敗したな」なんて後悔する事もあるようです。

 

例えば、ガレージ内の排気ガスを外部に排出するとなれば、その「出口(排出口)」もちゃんと考えなくてはいけません。

 

特に密集した住宅街では、この排出口の設置場所次第で、下手をするとお隣さんに迷惑をかける事になる場合なんかもあるようです。

あまり、隣近所とはもめたくありませんよね~・・・。

ですから、依頼するとすれば実績のある業者さんに頼むべきだと言えるでしょう。

床材はかなり悩む

次が「床材はかなり悩む」という事について。

これは、ガレージハウスを所有している知人の全員が言っていました。

車を入れるとなると、やはり外部の汚れもある程度は屋内に持ち込むことになりますから、例えば床材を白色なんかにすると、タイヤの跡がかなり目立つそうです。

じゃあという事で黒っぽい床材にすれば、今度は室内全体が暗くなってしまい、どれだけ照明を入れても常に薄暗くなるそうです。

せっかく車を眺めたいのに、薄暗かったらちょっとショックですよね。

光というのは反射しますから、室内を明るくするためには明るめの床材にした方が良いとの事ですが、ものによっては汚れやすいと。

 

うーん、そりゃ悩むわな(笑)。

 

また、切り返しなどをすると、床材の材質によってはタイヤの跡がついて取れなくなることもあるそうですから、床材の選定は難しいところですね。

かなりの床面積が必要

そしてお次が「かなりの床面積が必要」という事。

まぁこれは、わたしが言わなくても想像できますよね。一般的な車の大きさは「幅2m×長さ5m」程度になると思いますから、それ掛ける台数分の床面積が必要となります。

更に言えば、乗り降りのために横と縦の余分なスペースも必要となりますから、仮に2台分作ろうと思ってもかなりの床面積になりますよね。

 

まぁそうなると、建築費だけじゃなく固定資産税なんかも高くなる訳で。

 

また、容積率や建ぺい率などにも影響しますから、居住している地域によっては制限が厳しいこともありますよね。

ただし、今回初めて教えてもらったのですが、ガレージハウスを建築する場合「駐車スペース分の床面積が、総延べ床面積の1/5以下であれば、延べ床面積から除外される」なんて規定があるようです。

とは言え、大規模なガレージハウスを建築しようと考えている人であれば、あまり固定資産税や容積率について気にしていないとは思いますが(笑)。

ちなみに、容積率には上記のような緩和規定があるようですが、建ぺい率には緩和規定がないようですからご注意くださいね。

木造の場合、柱の位置が難しい

次が、「木造の場合、柱の位置が難しい」という事。

 

まぁこれは、施主が悩む事ではなくて設計士が悩む事だと思いますが(笑)。

 

鉄骨とか鉄筋コンクリート造の場合はそうでもないようですが、木造で建築するとなると構造計算上、柱を短い間隔で配置しなくてはならないようです。

そうなると、車を駐車する際に柱に擦る可能性も出てきますよね。

車の出し入れというのは毎日の事ですから、こうしたストレスは出来る限り排除したいところですが、木造で建築したいと考えている人は少し注意が必要だとの事(複数の知人談)。

ただ、ハウスメーカーによっては、住友林業のように大開口にも対応できる商品を販売しているところもあるようですから、業者の選定次第では何とかなる場合もあるようです。

【おまけ】海外の場合、セキュリティ上で不安もある

そして最後におまけとして、「海外の場合、セキュリティ上で不安もある」という事について。

これはあくまで海外の知人の話ですが、どうしてもガレージハウスというのはセキュリティ上で隙が生じてしまうそうなのです。

アメリカなどでは防犯に対する意識が全般的に高く、例えば豪邸を売り出すにしても、セキュリティシステムがしっかりしていないと、ほとんど買い手がつかないようです。

 

ですから、日本よりも先端のシステムを導入している家庭が多いのですが、どうしてもガレージ部分はセキュリティが疎かになってしまうのだとか。

 

まぁ考えてみれば、ガレージのシャッター部分さえこじ開けてしまえば、あとは室内へと簡単に出入りできるのですから、家全体がどんなに頑強なセキュリティ対策だったとしても、あまり意味がありませんよね。

もちろん、年々技術が向上しているようですから、昔ほどは心配しなくても良くなったそうですが、それでもシャッター1枚だけというのは少し不安が残るようです。

そのため、中にはシャッターを2重にするなどして対策をしている人もいるようですが、これって日本ではあまり現実的じゃありませんよねぇ~・・・(笑)。

まとめ

こうしてみると、ガレージハウスってデメリットの方が目立つような気もしますね(笑)。

とは言え、車好きであれば、一度くらいは住んでみたいと考えるんじゃないでしょうか?

ちなみに、この記事の内容とは全く関係のない話ですが、海外の人から「あなたはどんな家に住んでいるの?」と聞かれた場合、「マンションに住んでるよ」なんて言ったら恥をかきます。

 

マンションって、日本語で言う「豪邸」って意味なんですよね。

 

日本のマンションは、英語で「アパートメント」と言いますから、英語圏の人と話すときにはご注意ください。

えっ?何でわざわざこんな事言うのかって?・・・えぇ、実際にわたしが恥をかいたことがあるからです(笑)。

英語に不慣れな時、「ロッソは日本でどんな家に住んでいたんだい?」と聞かれ、「うん、マンションだよ」と言ったらドン引きされました(笑)。

そもそもアパートメントって言うべきですし、自分で「豪邸に住んでるよ」って言うのもおかしな話ですもんね。