こんにちは、ロッソです。
先日、新聞を読んでいたら、
「日本の若者、海外望まず」
なんて記事が載っていました。
中身を読むと、要は、諸外国の若者に比べ、日本の若者は海外に興味がないという内容。
新聞社からすると、「グローバル化する世界の中で、日本は取り残されてしまう」なんて事を言いたいのでしょうが、わたしはこれを読んで「何が問題なの?」と、思ってしまいました。
正直言って、海外に行かなくとも、人材の育成は出来ると思うのですが・・・。
そこで今回、「留学は、本当に必要なのか?」について、少し考えてみようと思います。
目次
留学で得られること
まず、留学で得られることについて。
一昔前ですと、日本人の留学目的は「語学取得のため」という理由が多かったように思います。
いわゆる「語学留学」というヤツですね。
確かに、日本語の話せない環境にいれば、嫌でも現地の言葉で話さなくてはなりませんし、いい刺激にはなると思います。
ただ、語学目的であれば、何も海外に行かなくても上達すると思うのですが・・・。
わたしは多少、英会話ができますが、「駅前留学」すらした事がありません(笑)。
・・・まぁ、発音は酷いものですので、相手の方には苦労させますが。
とにかく「伝わればいい」とわたしは考えているので、語学取得目的であれば、留学は必要ないと思います。
また、一時期「MBA取得」のための海外留学などもありましたが、これ、かなりお金がかかるんですよねー。
お金に余裕のあるご家庭なら良いでしょうが、費用対効果を考えると、あまり効率的ではないように思います。
とまぁ、色々考えてみると、留学で得られることって何があるんでしょう?
例えば「人脈づくり」や「異文化の刺激」、「研究設備、環境の充実」などでしょうか?
確かにこれらについて否定は出来ませんが、個人的な意見を言えば、社会人になってから経験しても遅くないように思います。
ワーキングホリデーってどうなの?
「若者が海外に渡航」なんて聞けば、ワーキングホリデーが思い浮かぶかもしれませんね。
ワーキングホリデーとは、一定期間(たいてい1年間)、現地で働きながら滞在できるというシステムです。
要は、「留学なんだけど、留学のビザだと働くのが難しいから、条件を緩和してあげるよ」という内容かと。
これを日本と締結している国は何ヶ国かあるようですが、人気のある国はオーストラリアとカナダかと思います。
わたしの学生時代の友人も、オーストラリアでワーキングホリデーに参加していましたが、「とにかく、楽しかった」と、周りの友人にも勧めていました。
ただ、その友人を見ていて思うのは、「英語力、全然上がってないし・・・」という事(笑)。
確かに、「楽しい」のかもしれませんが、英語力の向上目的でのワーキングホリデーはどうなんでしょうね?
まぁ、これも「人による」といったところでしょうか。
日本におけるワーキングホリデーの人気国は、断トツでオーストラリアのようですが、ここでわたし、一つだけお伝えしておこうと思います。
それは、
「オーストラリアの英語、とてもクセが強いですよ」
という事。
もちろん都市にもよりますが、オーストラリア人の英語は、クセが強すぎて、たまに理解できない事があります。
例えば、ある時の会話で、オーストラリア人男性が、わたしに「ソフィア、ソフィア」と何度も話しかけます。
わたし、女性の名前を連呼しているのかな?なんて思っていたのですが、あまりに話がかみ合わないので、根気よく聞き続けました。
そこでわたしが「カウチみたいなヤツの事?」と聞くと、「そうだ」と。
要は、「ソファー」の事を、「ソフィア」と発音していただけの事だったのです。
まぁ、日本でも方言ってありますが、一応、日本全国「標準語」は聞き取れますよね?
英語に標準語があるかどうかわかりませんが、オーストラリアの英語に慣れてしまうと、他の国で困る事もあります。
インド英語よりはマシ、という意見も聞こえてきそうですが、クセの強くない綺麗な英語を学びたいなら、カナダに行った方が良いですね。
ただ、とても寒いのが難点ですが(笑)。
学校で習っても、英語力は上達しない?
現在、英語の授業は小学校から始まっています。
わたしの時代は中学校からでしたので、今の子は大変だなぁ~と。
では、早いうちに英語に慣れておけば、英会話が出来るかと言うと、そんな事はないと思います。
ハッキリ言っておきますが、わたしの学生時代、英語の成績はかなり酷いものでした(笑)。
しかしわたしは、普通の意思疎通程度でしたら、英語で表現する事ができます。ただ、しつこいようですが、発音は酷いんです(笑)。
しかし、これで困った事ってほとんどありません。
英語の先生は、「そんな事じゃ、将来困るぞ」と言っていましたが、わたしは困ってませんので、先生の言う事は当てにならないなと(笑)。
実際、中学校の英語の教師自体が、英会話を苦手にしているのを知っています。
わたしのように、成績が悪くても会話ができるんですから、日本の英語教育って、根本的なところがズレているように思いますよね。
語学上達に必要なこと
前述しましたが、留学の目的は語学の上達ばかりではないでしょう。
しかし、語学目的であれば、日本にいても十分上達する事ができます。
わたし自身、大した英語力があるわけではないので、参考になるかわかりませんが、以下でわたしが考える「語学上達に必要なこと」をお伝えしようと思います。
とにかく「度胸」
わたしは体育会系ではありませんが、語学上達に必要なこととして、とにかく「度胸」が必要だと思います。
実際、かなりの英語力があるのに、外国人を前にすると、全く話せなくなる人を何人も知っています。
その点わたしは、度胸があるというか、鈍感というのか(笑)。
とにかく勢いで話せば、なんとか通じるものです。
例えば、インド人も英語を話しますが、インド英語ってかなり聞き取りづらいんです。
しかし、ほとんどのインド人は、そんな事お構いなしにドンドン話してきます。
インド人を見習えとは言いませんが、「あれで通じるんだったら・・・」と思えば、結構気持ちは軽くなると思います。
とにかく「経験」
とっかかりは「度胸」で押し切って、それに慣れてきたら、「経験」を積むしかありません。
やはり、細かいニュアンスなどは、経験の中で知る事が多いです。
「そうは言っても、海外の人と出会う事って少ないし・・・」
と思うかもしれませんが、今は昔に比べて、訪日客も増えていますから、どこでも会話するチャンスはあるでしょう。
例えば、都内のホテルに行けば、かなりの確率で海外の人々と出会えます。
まず簡単なことで良いんです。エレベーターに乗って、「開く」ボタンを押しながら「アフター ユー(お先にどうぞ)」なんて言うだけでも、一つの経験になります。
これを繰り返していると、色んな事が見えてきます。
例えば、普通のホテルのエレベーターで「アフター ユー」なんてやると、たいてい「サンクス」という返事が返ってきます。
まぁ、フランクな返しですよね。
ところが、これを高級ホテルでやると、「サンキュー サー」「サンキュー マーム」なんて言葉が返ってきます。
「サー」「マーム」は、日本語で言う敬語みたいなものですから、英語ひとつとっても、使い方が全然違うんだなという事がわかりますよね。
このように、とにかく「経験」を繰り返していれば、徐々に英語の使い方も身に付いていきます。
とにかく「単語」と「発音」
で、最後に必要になってくるのが、「単語」と「発音」となります。
日本の英語教育は、この「単語」と「発音」を重要視しますが、会話に使う程度でしたら、必要な時に勉強したら十分かと。
確かに、単語が分からないと、もどかしく感じる事も多いですが、今は便利なツールがあるので、それを活用したほうが楽だと思います。
ある程度はGoogle翻訳で事足りますが、精度を求めるなら、ソースネクストのポケトークはかなり便利。
発音の練習も、
また、ヨーロッパ圏の文法や単語は、英語と似通っていますので、英語さえマスターすれば、他の語学も覚えやすくなります。
例えば、「私は学生です」を英語にすると「I am a student」ですが、これをドイツ語にすると「Ich bin Student」となります。
発音は、英語が「アイ アム ア ステューデント」となり、ドイツ語は「イッヒ ビン ステュデン」となります。
何か、よく見ると似てますよね?
要は、読み方と発音が少し違うだけですので、そこさえ押さえれば、何ヶ国語も話せることが出来るようになるという事です。
まとめ
如何でしたでしょうか?
マセラティには関係ありませんので、興味のない人には楽しくない記事かもしれませんが、今後、役に立つこともあるかもしれません。
元々は、留学についての記事なのに、いつの間にか語学中心の話になってしまいましたが(笑)。
まぁ、わたしの個人的な意見としては、今の時代、留学する必要性って昔に比べて低下しているんじゃないかと。
これだけインターネットが発達しているのですから、ある程度の事は、現地に行かなくても済んでしまいますよね。
また、今は先進国と言えども、治安が悪化しているところがほとんどです。
そういった事を考えても、何もわざわざ治安の良い日本から、海外に行くメリットって見出せませんよね。
むしろ、今の日本人気は、治安の良さも理由となっているくらいです。
一律に、「留学意欲が無いなんて、今の日本の若者は・・・」なんて言うのは、古い人間の感覚かもしれませんよ。