こんにちは、ロッソです。
昔から、「〇〇する人は、こういった性格」とか、「〇〇のクセがある人は・・・」なんていった豆知識的な話って多いですよね。
これを心理学と呼ぶ人もいるようですが、中には「それ、ほんと?」なんて、怪しい内容のモノもあるかと思います。
まぁ、趣味として楽しむ分には良いかもしれませんが、これを「ビジネスに活用しましょう」なんて人達もいるようですから、その場合は慎重に内容を見極めたいところです。
そこで今回、「心理テストは本当に当たるのか?」について、少し考えてみようと思います。
あくまでも個人の意見ですから、それこそ「楽しむ程度」で読んでもらえれば(笑)。
目次
有名な「心理実験」でも、実は間違っている事もある
結論から言うと、多くの人が知っているような心理実験でも、「実は嘘でした」なんて事も結構あるんですよね。
「スタンフォード監獄実験」なんてのは、その代表格みたいなものですね。
これ、アメリカのスタンフォード大学で行われた心理実験で、映画化までされた有名なものですが、後にウソというか、ヤラセであることがバレてしまった実験なんです。
この他にも、やはりスタンフォード大学で行われた「マシュマロ実験」なんかも有名ですが、これも後に「再現性がない」という事を指摘されています。
うーん、大丈夫か?スタンフォード(笑)。
スタンフォード大学っていったら、アメリカでもエリート中のエリート大学。世界大学ランキングでもトップ常連校ですし、確か、アメリカで一番入学するのが難しい大学だったと思います。
まぁ、エリートだからこそ「自分が始めた実験は、必ず再現性がある」なんて、間違いを認めたがらなかったのかもしれませんね。
で、つじつまが合わなくなってくると、数値を変えたりして、何とか自分が求める結果へと導くようにしたのでしょう。
でもこれ、何も心理学だけに起きている事ではないんですよね。医学界なんかでも普通にあります。
この辺については、あまり詳しく書くのもどうかと思うので控えますが、「〇〇細胞はありました」なんてのは、日本でも有名になりましたよね。
それでも効果的な心理学もある
とは言え、全てが「嘘ばっかり」という訳でもないんですよね。
彼らは何も、「誰かを騙そう」として、こうした研究をしている訳ではありませんから。
ただ、多くの研究結果が、「再現性がなかった」というだけのお話。
まぁ、そこが問題なんですが(笑)。
さて、そんな中でも再現性があって、効果のある心理学の有名な現象があります。それが「バーナム効果」というもの。
例えば、わたしとアナタが初めて会ったとして、わたしがこんな風に質問をします。





まぁ、先生と呼ばれるかどうかはわかりませんが(笑)。
しかし、素直な人なら、わたしにコロッと騙されると思いますよ。まぁ、騙しませんが(笑)。
さて、上記の質問ですが、一見自分だけに当てはまるかのように思えてドキッとしたかもしれませんが、実は多くの人に当てはまる事を質問しているだけなんですよね。
で、「この人すごい」となる。これが「バーナム効果」という心理現象です。
まぁ、心理テストとはなりませんが、これは昔から多くの人が利用していて、医師なんかも患者さんから信頼されるために利用する事もあるようです。
信頼された方が、こちらの話も受け入れやすくなりますからね。
ただ、詐欺師なんかでも利用する事がありますから、何でもかんでも信じちゃいけませんよ。
このバーナム効果を否定する人もいますが、要は道具に問題がある訳じゃなく、使い手に問題があるだけのお話なんですよね。
包丁を使った事件があり、警察官がやってきて「やいコラ、包丁!逮捕するぞ!」なんて話にはなりませんから(笑)。
心理テストはどうか?

バーナム効果は効果的ではありますが、厳密に言えば心理テストではありません。
では、この記事の本題である「心理テストはどうか?」というお話ですが、個人的に言えば、再現性の低いものが多いように感じます。
ですから冒頭にもお伝えした通り、あくまでも娯楽として楽しむのは良いと思いますが。
とは言え、全てがすべて効果が無いとは言えませんし、中には「これは結構当たるな」なんてのもあります。
その代表格が、個人的には「ビッグ・ファイブ」という心理テストかなと。
このビッグ・ファイブ、幾つかの質問に答える事でその答えを点数化し、その人の性格を、5つの要素で表現できるというもの。
その要素がこちら。
- 外向性 - コミュニケーション能力
- 開放性 - 新しいことに対する積極性など
- 誠実性 - 向上心、努力家、勤勉性
- 協調性 - チームプレイ、人間関係
- 神経症傾向 - 精神安定性など
この5つの要素が点数化され、例えば「外向性は低いけれど、誠実性は高い」などといった結果で性格を表現します。
心理学というよりも統計学に近いと言え、様々な検証の結果、世界的に「ビッグ・ファイブは信頼できる」とされています。
実際、教育現場などでも利用されており、ある日本の研究者などは、子供にビッグファイブのテストを実施し、その結果を論文などで報告したりしています。
アナタのお子さんも、実はこのビッグファイブを受けているかもしれませんね。
簡易に性格を判断できる「ショートビッグファイブ」

しかしこのビッグファイブ、質問内容が60問もありますから、全ての質問に答えると結構時間がかかってしまいます。
そこで、質問内容を減らし、精度も落とさないように開発されたのが「ショート ビッグファイブ」という方法。
これ、わたしや知人で試してみましたが、かなり当たると思います。
まぁ、あくまで個人的意見ですからあしからず(笑)。
で、ここで皆さんにも一度試してもらおうかと思います。以下の10の質問に対して「まったく当てはまらない」「ほとんど当てはまらない」「どちらとも言えない」「当てはまる」「完全に当てはまる」のいずれかで答えてもらいます。
その点数は、以下のように振り分けます。
- 全く当てはまらない - 0点
- ほとんど当てはまらない - 1点
- どちらとも言えない - 2点
- 当てはまる - 3点
- 完全に当てはまる - 4点
さあ、準備は出来ましたか?早速質問に行ってみましょう。
- 人に会うのが好きで、初対面でも相手との会話を楽しむことが出来る
- 他人に対して思いやりがあり、それを実際に行動に移していてみんなに差別なく親切にしている
- 物事をキッチリとこなし、計画を立てて効率よく行っている
- 心配事が多く、不安になり易い
- 新しいことが好きで好奇心が強く、クリエイティビティで探求心が強い
- 恥ずかしがり屋で、物静かなタイプである
- 思った事をすぐに口に出し、他人の感情に流されにくい
- 後先考えずに衝動的に行動し、ギリギリまで物事に手を付けない
- 基本的にリラックスして落ち着いている
- 物事を現実的に考え、常識破りな事はせず、割と保守的なタイプである
さて、それぞれに点数を付けたでしょうか?
次にその点数の計算をしてもらいます。
まず、1~5の質問については、そのままの点数で結構です。次に、6~10の質問については、その点数を反転させます。
要は、「0 ⇒ 4」「1 ⇒ 3」「2 ⇒ 2」といった具合です。
で、最後にそれぞれの質問の点数を足すことになるのですが、全ての質問を足す訳ではなく、以下のように足し合わせると、前述した「性格の5つの要素」が点数化されるという訳です。
- 外向性 - 質問1の点数と、反転した質問6の点数の合計
- 協調性 - 質問2の点数と、反転した質問7の点数の合計
- 誠実性 - 質問3の点数と、反転した質問8の点数の合計
- 神経症傾向 - 質問4の点数と、反転した質問9の点数の合計
- 開放性 - 質問5の点数と、反転した質問10の点数の合計
これで、あなたの大体の性格特性が分かるようになります。どうでしょう?当たってますか?
ショートビッグファイブの活用の仕方

ここで、「いやー、全部の点数が低かったよ」なんて落ち込む必要はありません。自分の特性を知るためのテストですから、高ければ良いってものじゃないんですよね。
また、同じ質問に答えたとしても、1年前と現在では答えが変わっている事もあると思います。
要は、「現在のアナタの性質、特性はこんな感じですよ」という診断結果が分かるだけですから、これをどう活かすかというのが重要なんですよね。
点数の見方としては、「6点以上だと高め」「3点以下だと低め」と考えておけば良いでしょう。
まとめ
本当は正規のビッグファイブの方がより正確な診断ができますが、このショートビッグファイブでもかなり高い精度でその人の特性を知ることが出来ます。
これ、わたしの知人の間で密かなブームとなっていますが、この点数をもとに「成功者の特徴」なんてのも分かるようになります。
まぁ、あくまでわたしの考える「統計」のお話ですが、これが結構当たるんですよね。
そこで次回は、このショートビッグファイブを利用した「成功者の特徴」などについて考えてみようと思います。
もちろん学術的な根拠はありませんので、楽しむ程度にして頂ければ。