土用(どよう)って、何?

モノの見抜き方

こんにちは、ロッソです。

ゴールデンウィークも終わり、これからジワジワと暑くなっていきますが、暫くすると「土用の丑の日」なんて声が聞こえてきますよね。

 

わたし、この時期になるといつも思うのですが、日本人ってイベント好きだよなぁ~と(笑)。

 

特に、食べ物に関してのイベントが多いですよね。

クリスマスはケーキ、バレンタインはチョコレート、そして土用の丑の日にはうなぎでしょ?さらに最近は、節分の恵方巻まで全国区になりましたもんね。

うん、企業にまんまと振り回されてると。・・・まぁ、それは良いとして(笑)。

ところで皆さん、この「土用(どよう)」っていったい何の事だかご存知ですか?わたしは子供の頃、「あぁ、土曜日の事なんだろうな」なんて単純に考えていましたが、全く違うんですね。

そこで今回、意外と知っているようで知られていない「土用」について考えてみようと思います。

土用とは「季節」のこと

土用についてという事ですが、もう、結論からいきましょう。実はこれ、「季節」を表現したものなんですね。

「えっ、季節?春夏秋冬以外の季節なんてあるの?」と思うかもしれませんが、実は四季以外にも季節があるんです。

 

これ、中国の五行思想(ごぎょうしそう)というものから来てるんですね。

 

五行思想とは、古代中国の自然哲学の思想であり、まぁ簡単に言えば、「万物の動きは五つの元素から成り立っているんですよ」というもの。

で、古代中国の文化から強い影響を受けている日本においても、この五行の考え方が浸透しているという事です。

近年の日本においては、「大安」や「仏滅」などといったいわゆる「六曜」の方が有名かもしれませんが、実は六曜って明治以後に流行しただけで、ちょっと迷信じみたところがあるんですよね。

 

まぁ、こんなことを言うと、ウェディング関係者の人たちなどに怒られそうですが(笑)。

 

その点、五行思想は2000年以上も続いている訳ですから、それなりに意味があるんでしょう。

簡単な考え方としては、次の図のような感じ。

 

 

順に「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(こん)」「水(すい)」と巡る事で、万物が生成され、循環しているんですよと。

木が燃えれば火が生じて、それがやがて土にかえる。で、その土の中から金属が生まれて、金属からは水が生じます。最後に水によって木が生育するという内容ですね。

これ以外にも様々な内容がありますが、全て説明すると長くなるのでこの辺で。

さてこの五行、それぞれに意味があり、例えば感情を表現したり人間の「徳」を表現したりと様々です。

で、同時に、それぞれにおいて季節も割り振られているのですね。まぁ、占いとかに詳しい人はご存知かもしれません。

恐らく、一般的なウェブサイトなどでは下の図のように表現されていると思います。

 

 

春が「木」で、夏が「火」、秋が「金」で、冬が「水」といった感じで。

で、このうちの「土」の部分が「土用」という季節になるのですが、通常、季節は4つしかありませんから、上のように表現したくなる気持ちも何となく分かります。

五行は5つありますから「土」だけが余ってしまうという事になり、で、余ったから「仕方がないので中心にでも置いておこうか」なんて。

まぁそもそも、この表現方法がちょっと違うんですよね。

本当の季節の巡り方

 

 

通常、「四季」と呼ばれるだけあって、季節は4つしかありません。これは世界共通です。

しかしよーく考えてみると、季節はいきなり変わる訳ではなく、ジワジワと変わっていくのが現実でしょう。

「冬も終わり、今日から春です!」なんて言っても、相変わらず寒い日が続いたりしますよね。もちろん、春っぽい日もありますが、寒くなったり暖かくなったりを繰り返すことで徐々に「あぁ、春だな」なんて。

 

要は、季節の変わり目があるという事。

 

で、五行の本来の考え方は、下の図のようにその季節の変わり目に「土用」が入るという事なのです。

 

 

ねっ?こうすれば何となく言っている意味が分かるかと。

要は、季節の変わり目に土用が入り、本当の季節は5つあるんですよという事。

それぞれ「春の土用」「夏の土用」「秋の土用」「冬の土用」と分けられ、いわゆる日本で言われている「土用の丑の日」は、夏と秋の間にある「夏の土用」の中の丑の日の事を指している訳なんです。

ちなみに、季節の変わり目は「四立(立春、立夏、立秋、立冬)」から始まり、土用はその18日程度前から始まるとされています(その年によって日付が変わる)。

大まかな目安としては以下の通り。

 

  • 春     - 立春(2月4日頃)~春の土用入りまで(4月16日頃)
  • 春の土用  - 4月16日頃~立夏まで(5月6日頃)
  • 夏     - 立夏(5月6日頃)~夏の土用入りまで(7月20日頃)
  • 夏の土用  - 7月20日頃~立秋まで(8月7日頃)
  • 秋     - 立秋(8月7日頃)~秋の土用入りまで(10月20日頃)
  • 秋の土用  - 10月20日頃~立冬まで(11月6日頃)
  • 冬     - 立冬(11月6日頃)~冬の土用入りまで(1月17日頃)
  • 冬の土用  - 1月17日頃~節分まで(2月3日頃)

 

ですから、土用の丑の日というのは、7月20日頃~8月7日頃の間に巡ってくる「丑の日」という事になるんですね。

土用期間中に「やってはいけない事」

次に、この土用期間中に「やってはいけない事」についてもお伝えしておきます。

これ、明治生まれくらいの人であれば結構詳しいのですが、最近のお年寄りとなるとあまり知らない人の方が多いかもしれません。

代表的なものとしては以下のようなもの。

 

【土用期間中にやってはいけない事】

  • 土いじり、ガーデニング、穴掘り
  • 地鎮祭
  • 新居の購入
  • 増改築
  • 造園・土木・エクステリア工事
  • 引っ越し
  • 旅行
  • 新しいこと(新規開業、新規事業など)
  • 就職・転職
  • 結婚・結納

 

結構たくさんありますよね。

基本的な考え方としては、「土を触る事」「新しいことを始める事」について土用期間は控えましょうねという事。

 

わたし、これらを初めて知った時、「あぁ・・・、ほとんどやってるな」と(笑)。

 

例えば、春の土用は必ずゴールデンウィークがかかってきます。この際に引っ越しや旅行に行く人って多いですよね。

えぇ、わたしもその一人(笑)。

また、夏の土用なんかは、海水浴シーズンとかぶります。やってはいけなことの中に「穴掘り」なんてありますが、砂浜に埋められた経験のある人は多いんじゃないかと(笑)。

まぁ、あまり神経質になるのもどうかと思いますが、これを知ってからわたしは、出来るだけ土用期間中に上記の内容は避けるようなりました。

「丑の日」って何?

それでは最後に、「丑の日」についてもお伝えしておきましょう。

 

年ごとに「干支」があるのは皆さんご存知かと思いますが、実はこの干支、「月」にも「日」にも「時間」にもあるんです。

 

今年(2020年)の干支は「子年(ねずみ年)」で、12年周期でまわりますが、月も日も同じように干支がまわっているのです。

例えば、この記事がアップされるのは2020年5月10日ですが、これを干支で表現すると「子年(ねどし)」の「巳月(みずき)」の「申日(さるび)」という風になります。

ですから、この申日から順に数えていけば、今年の夏の土用の丑の日は「7月21日」になるということですね。

ここで、勘の良い方は既にお気づきだと思いますが、土用は通常18日間程度あり、干支は12周期ですから、年によっては土用の丑の日が2回訪れる年もあるという事になります。

まとめ

如何でしたでしょうか?

意外と知っているようで知られていない「土用」についてお伝えしましたが、皆さんはどれだけの内容をご存知でしたでしょうか?

 

「その知識・・・必要?」なんて言わないで下さいね(笑)。

 

まぁ、小ネタ程度で使ってもらえれば。