こんにちは、ロッソです。
大企業になればなるほど、ブランドイメージを大切にするものです。
ロゴを見ただけで、「あっ、あの企業だな」と、多くの人がわかるようになれば、そのブランド戦略は成功していると言えますね。
特に外国企業は、そういった戦略に長けているように思います。
特に、企業のキャッチフレーズ。
例えば、「インテル入ってる」なんて、パソコンに詳しくない人でも知っているのではないでしょうか?
その点、日本企業は全体的に、こういった「ブランド戦略」が苦手かもしれません。
ではマセラティは?となると、ロゴは少しは知られているかもしれませんが、キャッチフレーズは「そもそもあるんですか?」といった状態(笑)。
商品やサービスを磨くのも大事ですが、こういった事も力を入れたら良いのに・・・と、考えるお節介なわたしです(笑)。
そこで今回は、他の自動車ブランドのキャッチフレーズと、「おっ、これは!」とわたしが思う、秀逸なキャッチフレーズをお伝えしようと思います。
マセラティさんも参考にして頂ければ(笑)。
目次
ドイツの自動車ブランド
まず、比較的ブランド戦略に強い、ドイツ勢から見ていきましょう。
BMWのキャッチフレーズ
BMWのキャッチフレーズは、車好きの方ならほとんど知っているでしょうね。
『駆けぬける歓び』
あれ?どこかで見たような・・・。
たぶん気のせいですので、そっとしておいて下さい(笑)。
わたしのブログは「かけぬけるよろこび」ですから、全く違いますよね?(笑)
さて、本国でもこういった表現なのでしょうが、これを日本語訳した人は、中々センスが光ります。
最近は、「喜ぶ」も「歓ぶ」もあまり使い分けされていませんが、「歓声」というぐらいですから、通常の喜びよりも更に上の歓びといった感じに理解できますよね。
「よろこび」となれば、「喜び」と訳したいところですが、あえてこれを「歓び」としたところが素晴らしいですね。
メルセデスのキャッチフレーズ
これは、意外と知らない人が多いようです。
『The best or nothing(最善か無か)』
一応、メルセデスのHP上で、ブランドロゴの下に書いてあります。
これはダイムラーの哲学のようですね。
ドイツ人らしい、少々お堅い印象は受けますが、ブランドに対して安心感を覚えるキャッチフレーズです。
ポルシェのキャッチフレーズ
BMWやメルセデスは、分かり易いのですが、ポルシェは「これ」というのが無いような・・・?
敢えて言うのであれば、
『最新のポルシェが最良のポルシェ』
かなと。
ただしこれは、厳密に言えば「911へのキャッチフレーズ」だと思うので、ポルシェという企業全体では無いのかもしれませんね。
(わたしの勘違いでしたら、すみません)
日本の自動車ブランド
日本企業全体で見れば、海外に比べて見劣りしますが、自動車メーカーは頑張っている感はありますね。
TOYOTAのキャッチフレーズ
世界中で販売網のあるTOYOTAですので、各国でのキャッチフレーズが異なるようです。
また、どいう訳か、TOYOTAはしょっちゅうキャッチフレーズを変更しているので、「これ」というのも難しい。
敢えて言うなら、
『FUN TO DRIVE, AGAIN』
でしょうか?
良く言えば、時代に合わせているから、その時代によって変えているという事かもしれませんね。
HONDAのキャッチフレーズ
日本車でTOYOTAの次と言えば、HONDAが想像されますが、販売台数から言えば、大きく引き離されています。
しかし、創業者である本田宗一郎氏の根強いファンもいて、「わたしはHONDAしか買わない」なんて人もいるようですね。
では、HONDAのキャッチフレーズはというと、
『The Power of Dreams(夢の力)』
が有名ですね。これは、全世界共通のキャッチフレーズになっています。
どこか、夢をひたむきに追い続けた本田宗一郎さんを連想させるフレーズですね。
「夢の力でもって、素晴らしい車を作るんだ!!」
という気持ちが伝わってきます。
日本企業の秀逸なキャッチフレーズ
ここで、マセラティと同じイタリアの自動車メーカーのキャッチフレーズも調べようと思いましたが、ほとんどのイタリアメーカーはキャッチフレーズが無いようです。
フェラーリやランボルギーニで考えても、もう名前自体がブランドみたいなものですからね。
イタリア人は、そういった意味でも違う角度からのアプローチが得意なようです。
まぁ、マセラティもイタリアメーカーのはずですが(笑)。
さて、自動車ブランドだけでは物足りないので、ここでは秀逸なキャッチフレーズを持つ、日本企業について見ていきたいと思います。
SONYのキャッチフレーズ
一時期はアップルに押され、衰退しかけたSONYですが、このところ盛り返してきているようです。
「ウォークマン」や、「プレイステーション」など、ネーミングには定評のあるSONY。
このSONYのキャッチフレーズは、誰もが知っていると思います。
『it's a Sony(それが、ソニー)』
単純明快でわかりやすく、しかもどこかカッコいい。
どことなく、HONDAに似ているようにも思えます。
本田宗一郎さんと、SONYの創業者である井深大さんは、大の親友であったことは有名な話です。
どちらも、何の後ろ盾のない状況で、これほどの企業を育て上げたという共通点からも、こういったどこか尖った感じのキャッチフレーズを作ったのかもしれませんね。
JR東海のキャッチフレーズ
JRと聞くと、もともとが国鉄が民営化した会社ですから、少々お堅いイメージがありますが、ブランド戦略においては、かなり実力のある企業ですね。
これは、誰もが聞いたことのあるフレーズでしょう。
『そうだ 京都、行こう。』
これで、京都人気に火が付いたといっても過言ではありません。
会社名自体は「JR東海」ですので、京都という単語は全く関係ありません。
しかし、東京から京都に行くとすれば、東海道新幹線を使わざるを得ない。
・・・うまい、上手すぎる(笑)。
また、「シンデレラエクスプレス」の方が、馴染みがある方が多いかもしれませんね。
まとめ
余談にはなりますが、わたしが昨年(2018年)京都へ行った時、外国人観光客の多さに驚きました。
昔(といっても数年前)は、花見小路を歩いていても、夜はそんなに人通りはありませんでした。
しかし、昨年行った時は「ここは竹下通りか!」というくらいの人(笑)。
しかも、ほとんどがアジア系の観光客の方ばかりでした。
昔は、京都に来る外国人は、フランスの人が多かったんですがね~。
やはり、「京都」自体がブランド化していることに他なりませんね。改めて「ブランド化」の大切さに気付かされました。
マセラティさんにも頑張ってほしいなと(笑)。
ここで、お節介ではありますが、そんなマセラティさんにおススメの「キャッチフレーズを創る上で参考になる本」をご紹介します。
面白い本ですので、皆さんも読んでみられては如何ですか?
まずこちらは、初心者にも分かり易い内容です。言葉をどういった風に組み合わせるかで、相手にどのように伝わるかなどが書かれています。
次にこちらは、少し上級者のための内容となっています。仕事で広告の企画やダイレクトメールなどを作成する人には参考になると思いますよ。