こんにちは、ロッソです。
今年に入ってから、わたしの周りで車の購入を検討している人が増えていて、そのうち数人から「ねぇロッソさん。車を購入しようと思うんだけど、どう思う?」なんて聞かれるんですね。
で、わたしの答えは「今年(2021年)はやめた方が良いですよ」と。
すると皆さん、「えー、何でだよ?」なんて言うので、その理由を事細かに説明するのですが、結局は購入しちゃうんですよね。
「じゃあ、聞くなよ」と(笑)。
まぁ皆さん、本心では購入する気満々なんでしょうが、それを正当化するために他人に後押ししてほしいだけなんでしょう。
えぇ、良いんですよ。「わたしなら購入しない」ってだけの話ですから。
とは言え、もういちいち説明するのも面倒になってきましたから、いっその事、その理由をブログに書いて「わたしのブログ、読んでください」って事にしようかなと。
ですからこの記事は、わたしの周りの面倒くさい親戚や知人向け(笑)の内容となっていますから、それ以外の方は、参考程度に読んで頂ければ。
目次
一番の理由は「半導体不足」
まず、わたしが2021年中の車の購入を勧めない「一番の理由」についてお伝えしようと思いますが、これは皆さんもご存じの通り「半導体不足」が深刻だからです。
日常生活をしていると、それほど半導体不足について考える事もないかもしれませんが、世界的に見ると、かなりひっ迫しているというのが現状です。
では、順を追ってその理由について見ていきましょう。
半導体需要が急増している
まず最初の理由として、「世界的に半導体需要が急増している」ことが挙げられます。
新型ウイルスの感染拡大で、世界中の企業などはテレワークに移行していますから、パソコンやタブレットの需要がここ1年で急増しています。
パソコンやタブレットなどには、半導体が必要不可欠ですからね。
更に言うと、学校教育などでもタブレット需要が急増していますから、これらに必要となる半導体の生産が追い付いてないんですね。
皆さんも、例えば「iPad Pro(アイパッドプロ)」を購入しようとして、「在庫切れなんです」なんて言われたこともあるかもしれません。
パソコン出荷量も増えていますから、この流れは今年から来年にかけても続くでしょう。
アメリカ南部での寒波による停電
そして次が、今年の2月頃に起きた「アメリカ南部での寒波による停電」です。
基本的にテキサス州などのアメリカ南部では、大雪になる事は滅多にないんですが、その滅多に起きないことが今年は起こったんですね。
大雪が降って停電となり、更には水道までも供給停止となりました。
これによって、テキサス州にある半導体工場は、そのどれもが生産を停止せざるを得なくなりました。
現在は再稼働していますが、それでも1ヶ月近く停止していた例もあり、いくら24時間体制で操業したとしても、この遅れを取り戻すのには、かなり時間がかかりますよね。
日本国内各地での半導体工場のトラブル
次が、「日本国内各地での半導体工場のトラブル」です。
旭化成などは、昨年(2020年)の10月に半導体工場の火災が発生しており、ルネサスなんかも2021年3月に半導体工場で火災が発生しています。
ここで、「だったら工場を新しく作っちゃえばいいじゃん」なんて声も聞こえてきそうですが、そう簡単な話でもないんですよね。
半導体というのは、高い加工精度を要求されますから、工場自体もそれなりの設備が必要となります。
ですから、普通に工場を建設するよりも建設費用は高額になりますし、工期も長くなってしまうんですね。
ですから、仮に今から建設に取り掛かったとしても、工場が稼働するまでに、かなりの日数が必要となる訳です。
現在は台湾頼み・・・だけど
半導体生産で世界的にトップとなっているのが台湾ですが、台湾だけでこの半導体不足を解消するのは難しいですよね。
更に言うと、現在台湾は「水不足」「電力不足」「人不足」といった不足のオンパレードですから、半導体を増産するには限りがあります。
台湾の皆さんには頑張ってほしいところですが、物理的に限界ってありますよね。
また、自動車メーカー向けの半導体って、そんなに儲からないんですよね。だったら、企業としても利益が出るスマートフォン向けなどを優先するのが当たり前だとも言えます。
となれば、当面、自動車向けの半導体生産は後回しにされ、仮に今年新車を予約したとしても、納車がいつになるか分からないという事になる訳ですね。
実際、自動車メーカーは減産している
現実的に見ても、自動車メーカー各社はほとんどが減産となっています。
まぁ、その中でもトヨタは頑張っている方かもしれません。
トヨタは昔、トヨタ式生産方式と言われる生産方法を採用していました。これはいわゆる「ジャストインタイム」と呼ばれるもので、要は「必要な時に、必要なものだけを」という考え方ですね。
つまり、極力在庫を持たないという考え方なのですが、これが2011年の震災時に多大な被害を受け、最近ではこれを改め、半導体などの在庫も増やしていたようです(まぁ、それだけが理由かはわかりませんが)。
とは言え、トヨタでも多少減産はしていますから、この半導体不足が長引くようであれば、さすがのトヨタでも大幅な減産に踏み切らなくてはならなくなるでしょう。
中古車はもっと酷い
ここまで読んで、2021年中に新車を購入するのはやめておいた方が良い・・・というか、購入してもいつ手元に来るのかが分からないという事がお分かり頂けたかと思います。
まぁ、それでも購入したいのであれば、あえて止めませんが(笑)。
ではここで、「だったら、中古車を購入すれば良いじゃん」と考える人もいるかと思いますが、わたし的には、中古車の購入は「一番やめた方が良い」とお伝えしています。
それでは、その理由についても見ていきましょう。
ハズレを引く可能性が極めて高い
まずは、「ハズレを引く可能性が極めて高い」という事についてから。
冷静になって考えてみて欲しいのですが、中古車市場って新車販売あっての市場なんですよね。
という事は、現在新車販売が極めて落ち込んでいる訳ですから、中古車市場に放出される車の数も大幅に減っているという事になります。
更に言うと、中古車市場においても購入者が殺到していますから、残っている車は僅かという事になりますよね。
日本には「残り物には福がある」なんて言葉がありますが、これ、中古車市場にはほとんど当てはまりません。
残っているという事は、それなりに理由がある訳で、例えば「事故車」である可能性もありますし、故障しやすい車とも考えられます。
仮にマセラティなんかを購入して、「ロッソさん、ロッソさんはマセラティは故障しにくいなんて言ってたけど、無茶苦茶壊れるんですけど・・・」なんて事になるかもしれません(笑)。
まぁ、全てがそんな車とは言いませんが、「その可能性は高いですよ」という事で。
高値掴みをしやすい
そして次が、「高値掴みをしやすい」という事について。
先ほども言った通り、現在中古車市場は在庫、つまり「タマ数」が極めて少なくなっています。
すると販売店は何を考えるかと言えば、とにかく在庫を仕入れるために、高くても車を購入する事になる訳ですね。
まぁ要は、「売り手市場」という訳です。
実際、これはお伝えして良いのか分かりませんが、とあるマセラティディーラーなんかは、オーナー向けに「あなたのマセラティをお売りください。今なら、査定より〇〇万円高く購入します」なんてDMを、去年あたりに発送しています。
これ、どういうことだか分かりますよね。
要するに、現在中古車を購入するという事は、通常よりも高い価格で購入しなければいけなくなるという訳です。
また、更に言うと、自動車販売店の中にはこれに乗じて、通常よりも利幅を多くとるなんて事もあるでしょう。
良いですか皆さん。現在は買い手市場ではなくて、「売り手市場」なんですよ。
今現在乗っていない車を販売するには絶好の時期ですが、焦って購入すると損をするんです。
まぁ、ここまで言っても、買いたい人は買うんでしょうが(笑)。
だったら、いつ頃まで待てばいいのか?
で、ここまでお伝えすると、決まって「だったら、いつ頃まで待てばいいの?」なんて事を聞かれます。
いや、わたしは神様じゃありませんから分かりません(笑)。
えぇ、そんな事は「神のみぞ知る」と言ったところでしょう。
まぁ、わたしなりの指標はあるんですが、それを鵜呑みにされしまうとわたしも責任を取れませんので、あくまでも参考程度にして頂ければ。
で、その時期というのが、恐らく来年(2022年)の8月以降じゃないかと。
いや、しつこいようですが、責任は負いませんからね(笑)。
これまでわたしは、あまりこう言った予想じみたような事をブログでお伝えした事が無かったのですが、その理由というのが、外れた場合に文句を言う人がいるからなんですね。
しつこいくらいに「参考程度にして下さいね」と言ってもです。
えぇ、世の中、色んな人がいる訳で。
まぁでも、これに関しては結構自信があります。順当に行けば、このくらいに新車市場も中古車市場も落ち着いてくるでしょう。
結局、この時期くらいにならないと、市場における在庫が安定してこないんじゃないかと考えています。
まぁ、答え合わせは1年と2か月後になる訳ですが、それまで、このブログが続いているかのほうが怪しいと思います(笑)。