こんにちは、ロッソです。
マセラティブランドのハイクラス車種と言えば、「グラントゥーリズモ」「グランカブリオ」ですね。
ご存知の方も多いと思いますが、実はこの2車種、今年で生産終了となっています。
たった5車種しかないブランドなのに、一気に半分近くの車種が無くなるという悲劇(笑)。
うーん、これからディーラーさんは苦しくなるでしょうね~。
そこで今回、このグラントゥーリズモの現在の状況と、今後の行方について考えてみたいと思います。
目次
グラントゥーリズモ、グランカブリオとは?
そもそもこの2車種、まず先にグラントゥーリズモが2007年から製造・販売され、その2年後の2009年からオープンモデルとして、グランカブリオが販売開始となっています。
ですから、発売開始から考えると、すでに10年以上経過している車となります。
肯定的に考えれば、「ロングランの人気のある車」とも言えますが、逆に言えば「よくここまで引っ張ったな」と(笑)。
この間、他のブランドは過給機(ターボ)エンジンの導入で、ダウンサイジングに取り組んでいますが、このグラントゥーリズモは相変わらずの大排気量のまま。
ある意味、環境規制強化の流れを全く無視している車ともいえます(笑)。
まぁ、「そこが良い」なんて人からすれば、希少な車だといえますよね。
何故これまで、この記事を書かなかったのか
これだけ古い車ですから、フルモデルチェンジや次世代車種の開発が、この10年間無かったこと自体が不思議なくらいです。
そこで今年に入って、ようやく「生産終了」とアナウンスされる事になりました。
実はこのブログを開設した当初から、生産終了の話は知っていたのですが、これまでこの記事を書かなかったのにはそれなりの理由があります。
言い訳がましく聞こえるかもしれませんが(笑)、その理由についてお伝えしておきます。
マセラティの計画は信用できない
まずは、「マセラティの計画は信用できない」という事。
何気に、これが一番の理由です(笑)。
以前の記事マセラティの事業計画は、疑うくらいで丁度いいでもお伝えしましたが、マセラティの親会社であるFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)自体が、経営計画をコロコロと変えるため、何か発表があっても、「あぁ、話半分で聞いておこう」と(笑)。
実際、このグラントゥーリズモの生産終了に関しては、2016年頃に確定する予定だったのですが、次世代の車の開発が追い付かず、取りやめになった経緯があります。
本当かどうかわかりませんが、この時、工場の労働者側と経営者側との話し合いで決まったのだとか。
まぁ確かに、労働者側からすれば「作る車がなかったら、自分たちの生活はどうなるんだ?」と考えますよね。
今回は、経営者と労働者との間で、「次世代車を作るから大丈夫」となっているようですが、これも正直「怪しい」かと(笑)。
ディーラーの人間ですら知らない
次の理由が「ディーラーの人間ですら知らない」という事。
わたしが書いているような「一部の車に特化したブログ」というのは、そのオーナーが書くことで、ネットや雑誌に掲載されていない情報をお伝えできるという醍醐味があります。
で、その情報源のひとつがディーラーとなる訳ですが、そのディーラーの人間ですらグラントゥーリズモに関する情報は「ほとんど知らない」という(笑)。
以前の記事マセラティディーラー潜入調査でもお伝えしていますが、これまでわたしは、あちこちのマセラティディーラーに訪問していて、その度に「グラントゥーリズモってどうなるんですか?」と尋ねています。
概ね返ってくる答えが「いえ、わたし達もしりません」と(笑)。
これでは、仮に記事を書いたとしても、また変更になる可能性が高いですから、記事を読んで下さっている皆さんに迷惑になりますよね。
認めたくない
で、最後が「認めたくない」という理由。
これ、何のことかわかりませんよね?
要は、「わたしが認めたくない」というだけの話です(笑)。
実はわたし、2020年くらいにグラントゥーリズモを購入する予定でした。
ギブリSを購入してマセラティにはまり、「よし、次はグラントゥーリズモだ!」なんて、コツコツとお金を貯めてきたんです。
グラントゥーリズモを購入すれば、ブログの内容的にも幅が拡がり、わたしも皆さんもハッピーになれるかなと。
で、2020年頃であれば「何とか購入できるかな」という感じだったのですが、生産しなければ購入できませんよね(笑)。
「中古車で良いんじゃないの?」なんて声も聞こえてきそうですが、わたし的に「ちょっと違うな」と。
ですから、これまでこの記事を書かなかったのは、「わたしなりの悪あがきだった」というのもひとつかなと。
では、何故今回書こうと思ったのか?
一応、上記のような理由から、これまでこの記事を書かなかったわけですが、では逆に「なぜ今回書こうと思ったの?」となりますよね。
端的に言えば、「諦めた」というのが本音ですが、その理由についてもお伝えしましょう。
本当に「在庫」が無くなっているから
一番の理由は「本当に在庫がなくなっている」から。
これは、皆さんもディーラーに行けばよくわかると思います。
店舗にもよりますが、各ディーラーともグラントゥーリズモの在庫は、恐らく数台しかないと思います。
MCに限って言えば、全国でも10台も無いんじゃないでしょうか?
またこれまで、グラントゥーリズモのオプションは、スポーツとMCで分けられていたのですが(MCのオプションは、スポーツには取り付けられませんでした)、ホイールやボンネットなど、様々なMC専用のオプションがスポーツに取り付けられて販売されています。
他のブランドでもありますが、要は「在庫一掃セール」みたいな感じになっています(笑)。
これを見てわたし、「あぁ、本当に終わりなんだな」と。
多少諦めのついた瞬間でした。
イタリアメーカーの特性
そして次が「イタリアメーカーの特性」。
これはどういった事かというと、イタリアメーカーの特性として、「ラインナップが少なくても、何とも思わない」という事があります。
まぁ、本当に何とも思っていないかはわかりませんが(笑)。
例えば、数年前のアルファロメオは、確か1車種しか販売していない時期がありました。
ジュリエッタだけでしたかねぇ~・・・。
各ディーラーからすれば大変ですが、本国からすれば「無いもんはしょうがない」という感じで(笑)。
また、アルファは親会社がマセラティと同じですから、現実的にありえるかなと。
こういった事からも、今回のグラントゥーリズモ、グランカブリオの生産終了は避けて通れないと思います。
まとめ
このブログでも何度もお伝えしていますが、アルフィエーリが何年も「出る、出る」と言いながら未だに発売されていない事を考えれば、グラントゥーリズモの次世代車も期待はできませんよね。
現在、わたしのようにグラントゥーリズモの購入を計画されていた方は、少ない在庫の中から購入するしかありません。
「どうしても欲しい」という人は、早めにディーラーに問い合わせたほうが良いでしょう。
ただし、マセラティの事ですから、やはり今後どうなるか分かりませんが(笑)。