こんにちは、ロッソです。
以前の記事「マセラティの中古車を検索する際、押さえておきたいポイント」で、「マセラティの中古車を探すときには、こんな部分に注目して検索しましょう」なんて話をお伝えしました。
この記事の内容を押さえておけば、ある程度、事前の選定には迷わないかと思います。
で、狙っている車が何台か見つかったなら、次は現地で実車を確認する事になりますね。
もちろん、実車を見ずにネット上で購入を完結しても良いんですよ。ただ、可能であれば購入前にちゃんと確認しておきたいところ。
そこで今回の記事は、マセラティの中古車を購入する際、「最低限ここだけはチェックしておきたい」という部分についてお伝えしようと思います。
基本的に、中古車の購入時におけるチェック項目というのは、ネット上にもたくさん書かれているでしょうし、皆さんの方が詳しいとは思いますが、ここでは「マセラティの中古車」を購入する際のポイントにフォーカスしています。
目次
まずは、ボディのキズをチェック
それでは最初に、「ボディのキズのチェック」からいきましょう。
まぁ、チェックの順番はどうでも良いと思いますが、一応わたしが中古車販売店に行く事を想定しながらお話ししてます(笑)。
中古車であればボディのキズは必ず確認すると思いますが、マセラティはより入念にチェックしておいた方が良いでしょう。
と言うのも、マセラティは全般的にボディが大きいため、オーナーによってはあちこち擦っている可能性があるからです。
運転の苦手な人であれば、多少の擦り傷はあるんじゃないかと思います。
特に意外なところで、ホイールが削れている事もありますから、ここもちゃんとチェックしておきましょう。
で、一番重要なのが下回りかなぁ~と。
以前の記事マセラティの車高について - 「ガリッ」とやっちゃうのか?でもお伝えしましたが、マセラティは意外と車高が低いので、ボディ前後の下回り部分は擦る可能性があります。
まぁ、そこまで過敏になる必要はありませんが、ある程度はちゃんとチェックしておきましょう。
次にタイヤをチェック
そして次に「タイヤ」もチェックしていきましょう。
マセラティはパワーがありますから、タイヤの交換頻度が結構高くなります。ですから購入時に溝が無かったりすると、すぐに追加の出費が発生する事になるんですね。
更に言うと、どの車種もタイヤが大きいですから、価格もそこそこの額になるんです。
これに関してはマセラティギブリSの「タイヤ交換頻度」についての記事もご覧になってみて下さい。
さて、一般的にFR(後輪駆動)の車ですと、「後ろのタイヤだけチェックしておけば良いかな」なんて考えるかもしれませんが、マセラティは運転の仕方によって前輪も擦り減りやすいという不思議な車(笑)。
ですから、ちゃんと全てのタイヤをチェックするようにして下さい。
タイヤメーカーにこだわる必要はないと思いますが、基本的にマセラティは新車時点でピレリの「P-ZERO」を装着していることがほとんどで、更に全てが承認タイヤとなっているはずですから、これ以外のタイヤの場合は、前オーナーが交換している可能性が高いと思います。
この辺について詳しくはマセラティのタイヤ事情「おススメタイヤ」は?の記事もご覧になってみて下さい。
小型モーター関連は必ずチェック
さて、外観のチェックが終わった後は、車に乗り込んでエンジンをかける事になりますが、まず最初に「小型モーター関連」は必ずチェックしておきましょう。
「小型モーターって何?」と思うかもしれませんね。要は、エアコンとか電動機器関連に付随するものです。
で、なぜこのチェックが重要かというと、マセラティは全般的にこの小型モーター系がとても弱いからなのです。
特にエアコンに関しては、異音がしたり、冷房を入れているのに熱風が出るなんて事もありますから、ちゃんと確認しておきましょう。
「冷房なのに熱風?冗談でしょ?」と思うかもしれませんが、わたしの知人は実際に経験しています(笑)。
まぁこれはレアケースですが、仮にエアコンをつけるほどの気温じゃないにしても、必ず「暖房」「冷房」の両方をチェックしておきましょう。
また、これ以外の小型モーター関連としては、「ドアミラー」や、車種によっては後方部の「サンシェード」なども不具合が出やすい部分ですので要チェックです。
バッテリーの交換時期をチェック
続いても電気系で、バッテリーの交換時期は必ずチェックしておきましょう。
基本的にマセラティのオーナーは、わたしのように毎日運転している人ばかりではなく、中には「数ヶ月に1回だけ」なんて人もいたりします。
そういった人は、ガレージで充電していたりするのですが、扱いの雑なオーナーの場合、バッテリーがかなり弱っているなんて事もあり得ます。
ですから、店舗のスタッフさんに「これ、いつ頃交換してますか?」とか、「現状のバッテリー電圧はどのくらいですか」と確認するようにして下さい。
いくら車両価格が安くても、購入後、すぐに出費が発生するのは避けたいですよね。
「警告ランプ」が出ないかチェック
そして次が「警告ランプ」が出ないかもチェックしておきましょう。
出来ればこのチェックは走行時にするのが一番良いので、前回の記事でもお伝えしましたが、可能な限り試乗をお願いするようにして下さい。
この警告ランプですが、仮に点灯しても大きな問題であることは少ないのですが、何かしらの処置をしないと、ずーっと点灯し続けます。
まぁ、運転時に目障りなんですよね(笑)。
これ、営業マンによっては「故障じゃありませんから大丈夫ですよ」なんて言う事もありますが、もし購入しようと考えているなら、ちゃんと修理するように指示してください。
多くの場合、計器の接触不良が原因ですから、整備自体はそんなに難しくないはずです。
ただ、正規ディーラーでないと対応できない場合もありますから、中古車専門店の場合は要相談と言ったところでしょうか。
これまで国産車に乗り続けてきた人にすれば、「警告ランプ?大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、輸入車は結構これが点灯しやすい傾向があります。
例えばポルシェなんかも結構多いですが、どれも大した内容ではなく、ほとんどが接触不良であったり安全側に働いているだけだったりするので、この辺はそれほど心配する必要もありません。
ハンドルの安定性、ブレーキの鳴きをチェック
そして最後が「ハンドルの安定性、ブレーキの鳴き」をチェックしましょう。
まぁこれも、普通に中古車を購入する際には確認するかと思いますが、マセラティの場合は特に、「ブレーキの鳴き」は確認しておいた方が良いかもしれません。
他の欧州車ほどではありませんが、たまにブレーキ鳴きのひどいマセラティを見かける事があります。
わたしの車に関して言えば、一時期「ちょっと気になるなぁ~」と思う事もありましたが、ブレーキパッドを交換したらこれがおさまりました。
まぁこの辺は、気にする人とそうでない人がいますから、ご自身の感覚次第でしょうね。
ただし、マセラティはどれもパワーのある車ばかりですから、一応は気に留めておいた方が良いかと思います。
まとめ
以上、マセラティの中古車を購入する際のポイントはこんなところかと。
一応誤解の無いようにお伝えしておきますが、上記の内容は、ここ数年(5~6年程度)に新車で発売された車種についての内容となっています。
ですから、古いマセラティを購入する際には参考になりませんのであしからず。
「宇宙一壊れる」なんて言われた車ですが、ここ数年に発売された車に関しては、そこまで心配する必要はありませんからね。
ただ、古いマセラティは・・・、うーん(笑)。