こんにちは、ロッソです。
ご存知の方も多いと思いますが、マセラティの現行ギブリは「ギブリ」と名の付くようになってから3代目の車です。
まぁ、同じギブリの名前でも見た目は全く違いますから、そこにストーリー性はあまり感じませんが(笑)。
ただ、どのギブリも特徴的なスタイリングで、その時代時代で人気を得ていたようです。
この「歴代ギブリ」の記事、ブログ開設時から書きたかったのですが、とにかく先代の写真が少ないため諦めていました(特に、初代ギブリが)。
しかし今回、先日行われた「マセラティジャパン エキスポ2019」に初代と2代目のギブリが登場していたので、ようやく書けるかなと。
今回、その時に撮影した写真を交えながら、歴代ギブリについてお伝えします。
目次
初代ギブリ
まずは「初代ギブリ」から。
先にお伝えしておきますが、周りがぼかしだらけですみません(笑)。
当日、かなりの人がいたもので。
さてこの初代ギブリ、1966年の「トリノモーターショー」で発表され、翌1967年3月からデリバリーが開始。その後、1972年までの生産ですから、約6年間販売していたことになります。
ちなみに、2年後の1969年から「ギブリSS」というグレードが販売開始しています。
上の写真のギブリはいつの製造か分かりませんが、少なくとも50年近く前に生産された車という訳ですね。
50年前の車が未だに走るんですから、凄いと思いませんか?
ちなみに、エンジンルームはこんな感じ。
かなり綺麗ですよね。
時代的に、ランボルギーニの「ミウラ」などと同時期の車ですから、いわゆる「スーパーカー・ブーム」の火付け役とも言えるでしょう。
この時代のスーパーカーって、似たようなスタイリングですよね。
馬力は330馬力(ギブリSSは335馬力)、最高速度は265km/h(ギブリSSは285km/h)ですから、現時点でも見劣りしない数値です。
ちなみに、マセラティの公式ホームページでは、「見た目だけでも売れたと思う」なんて書いてますから、かなりスタイリングにも自信があったのでしょう。
まぁ、英文で書かれているものを私が訳したので、多少の語弊はあるかもしれませんが(笑)。
スペック
【スペック】※( )内は、ギブリSSの数値
- 生産時期:1967-1972(1969-1972)
- 乾燥重量:1,550kg
- エンジン:90°V8DOHC
- 排気量 :4,719cc(4,930cc)
- パワー :330hp@6,000rpm(335hp@5,500rpm)
- 最高速度:265km/h(285km/h)
2代目ギブリ
そしてお次が「2代目ギブリ」。世間的には「ギブリⅡ」なんて呼ばれ方をする事もあります。
初代と比べて全くテイストが違いますよね。
生産されていた時代は、1992年から1998年までの約7年間となります。
どちらかと言うと、マセラティシャマルと酷似しているように思うのはわたしだけでしょうか?
実際、マセラティ側もそれは認めていて、シャマルもこのギブリⅡも「ビトゥルボ」の派生車種という位置づけとなっています。
ちなみにビトゥルボはこちら。

こちらは厳密に言うとビトゥルボではなく、同じく派生車種である「222」という車種なのですが、見た目はビトゥルボと似ていますから参考になるかと思います。
角ばった作りがどことなく似ていますね。
ですから冒頭でもお伝えしたように「歴代ギブリにはストーリー性がない」と(笑)。
まぁ、この時代の車って、全般的にこのようなスタイリングかと思います。
例えば、わたしの好きだったランチアの「

やっぱり、時代ごとに似たようなスタイリングになるんですね。
スペック
【スペック】※( )内はギブリ2.8の数値
- 生産時期:1992-1997(1992-1998)
- 乾燥重量:1,365kg(1,406kg)
- エンジン:90°V6エンジン、24バルブDOHC、ツインターボ
- 排気量 :1,996cc(2,790cc)
- パワー :306hp@6,250rpm(284hp@6,000rpm)
- 最高速度:260km/h
3代目ギブリ

そして最後が「3代目ギブリ」。つまり、現行ギブリです。
こうして順を追って見てみると、あまり共通性がありませんよね。
先代ギブリと現行ギブリの違いとしては、「2ドアから4ドアになった」事でしょうか。
クーペとしてではなく、セダンとして売り出したという訳です。
しかし、スタイリングとしてはクーペの流れを継承しているため、セダンらしくない特徴的なラインとなっています。
まぁ、その分後部座席は狭くなっていますが(笑)。
スペック
【スペック】※( )内はギブリSの数値
- 生産時期:2013-
- 乾燥重量:1,810kg(1,870kg)
- エンジン:60°V6エンジン、ツインターボ
- 排気量 :2,979cc
- パワー :350ps(430ps)
- 最高速度:267km/h(286km/h)
おまけ
最後におまけとして、ギブリと名の付く車種ではありませんが、初代ギブリの派生車種をご紹介。
それがこの「インディ」です。

生産時期は初代ギブリとほぼ同じですから、こちらも50年ほど前の車となっています。
それでこの輝きですから、いかに保存状態が良いかわかりますよね。
一応、初代ギブリの4シーター版として販売されたようです。
特徴的なのが、室内に革張りを多用したことからも分かるように、とにかくラグジュアリー感にこだわったという事。
また、当時としては珍しく、盗難防止用の「ステアリングロック」システムを採用しています。
こうして見ると、マセラティはラグジュアリーカーの先駆けのようなブランドであることが分かりますよね。
まとめ
わたしはこれまで、ギブリⅡは何度か見た事がありますが、初代ギブリとインディの実車を生で見たのは初めてでした。
これだけでも、今回「マセラティジャパン エキスポ2019」に参加した価値はあったと思います。
このように貴重な車を展示されたオーナーさん、本当に感謝しています。
もし来年も開催するのであれば、「今度はボーラとか、メラクも見てみたいなぁ~」と考える欲張りなわたしでした(笑)。