こんにちは、ロッソです。
ここ数年、急激に販売台数を伸ばしているポルシェでしたが、2019年に入ってから、どうもその勢いが衰えたように感じていました。
以前の記事超高級車の2019年の販売動向を予測するでもお伝えしましたが、2019年3月までの日本国内におけるポルシェの年間累計販売台数は、前年比78.4%となっていました。
しかし、ここに来てかなり巻き返しています。
やっぱりポルシェって人気あるよなぁ~と。
前述した記事は今年の5月に公開したのですが、わたしのポルシェに対する予想は見事に外れました。
で、マセラティはというと、予想を裏切らず、相変わらずの低空飛行(笑)。
まぁ、仕方がありませんよね、開発力やブランド力がもとから違います。
そこで今回、ポルシェやマセラティの販売動向などについて、改めてお伝えします。
目次
2019年8月までのポルシェの販売台数
まず、ポルシェから行きましょう。
上のグラフを見るとわかりますが、2019年の初めから4月くらいにかけて、ポルシェの販売台数は2018年、2017年と比べるとかなり売れ行きが悪い状態でした。
しかし、5月、6月くらいから徐々に盛り返し、8月になると2017年の販売台数を超えるまでに。
この調子でいけば、2018年の販売台数を超える事も不可能ではないですよね。
もちろん、10月の消費税の影響もあるでしょうが、ポルシェを購入するほどの人って、そもそも増税を気にするんでしょうか?
まぁ、そういった事を差し引いても、結果的に前年並みには近づけるんでしょうねぇ~。
2019年8月までのマセラティの販売台数
で、お次がマセラティ。
・・・えぇ、順調に販売台数を減らしています(笑)。
ここで更に、グラントゥーリズモ、グランカブリオの在庫がなくなれば、一段と目減りするんでしょうねぇ~。
ちなみに、マセラティが過去に一番売れた年が2017年ですから、この年を超える日がやってくるのだろうかと(笑)。
他の超高級車メーカーも軒並み順調
では、他の超高級車メーカーはどうか?というと、マセラティ以外は軒並み順調に売れています。
2019年8月末時点での累計販売状況は以下の通り。
- フェラーリ 前年比108.4%
- ランボルギーニ 前年比123.0%
- ベントレー 前年比200.6%
- マクラーレン 前年比165.5%
- アストンマーティン 前年比120.6%
- マセラティ 前年比94.3%
出典:日本自動車輸入組合
マセラティは前年比94.3%ですから、いかに売れていないのかが分かります。
フェラーリは前年比108.4%と低いように思うかもしれませんが、敢えて販売台数を調整しているところもあるので、戦略的な意味合いが強いですね。
まぁ、一気に売り上げを増やすのではなく、徐々に拡大していこうという事かと。
ベントレーに関して言えば、前年の約2倍ですから、急激に販売台数を伸ばしています。
こうしてみると、日本人の購買意欲が低下しているというより、マセラティの人気が低下していると言った方が早いですね(笑)。
開発力の違いは大きい
ただ、現在人気のベントレーにしても、一度人気が衰えれば、マセラティのようになるので注意が必要です(笑)。
要は、単年で一気に販売台数が増えた分、それを維持するには何かしらの対策が必要となるかと。
そこで重要になるのは、やはり「開発力」でしょう。
正直言って、ここ数年のマセラティの販売不振は、開発力の無さから来ています。
一気に販売台数も増え、販売店を増やしたのは良いのですが、買い替え需要を取り込めるような新型車の開発が出来ていなかったと。
そこへ行くと、やはりポルシェは違いますよね。
先日も日本国内において、新型911の予約受付を開始しましたし、電気自動車の「タイカン」もそのうち販売開始となるでしょう。
このように、少しずつ車種を増やしたり、フルモデルチェンジなどでファンを飽きさせないというのが重要なのは、各メーカー共、十分理解していると思います。
ただ、それを可能にするには、十分な資本と開発力が無ければ出来ません。
そう考えると、ポルシェの親会社はフォルクスワーゲンですから、資金も潤沢にありますし、多くの技術者も抱えています。
・・・うーん、ポルシェファンが、いつまでもポルシェを買い続ける理由もわかるような気がしますよね。
まとめ
今回よくわかったことは、ポルシェに関して言えば「あっ、販売台数が減っているな」なんて思っても、単純に「新型車の引き渡し日がズレ込んだだけ」なんて事もあるので、年間で考えれば帳尻が合うんでしょうね。
まぁ、実力がそもそも違うなと。
ポルシェは今年、年間販売台数を2018年よりも増やすのか楽しみです。
さて、我らがマセラティ、今年は年間販売台数1,200台を超えるのか見ものです(笑)。