こんにちは、ロッソです。
前回の記事「心理テストは本当に当たるのか?」では、「心理学テストで再現性のあるものは少ないけど、ビッグファイブというテストは結構当たりますよ」なんてお話をしました。
で、ビッグファイブは最低でも60問の質問に答えなくてはいけませんから、結構時間がかかるんですよね。
そこで試験結果の精度を下げず、質問内容を10問まで減らしたのが「ショートビッグファイブ」というテスト。
このショートビッグファイブの質問に答えるだけで、その人の性格が5つの要素で表現され、大体の特性が分かるようになっています。
詳しくは、前回の記事を読んで試してみて下さいね。
さて、性格が分かったからと言って「で、なんなの?」と思う人もいるかもしれません。そりゃそうですよね、どんなに精度が高いテストでも、それを活用できなければ何の意味も持ちませんから。
このビッグファイブテストにおいては、世界中で様々な研究結果が報告されており、例えば「誠実性が高いと、学業においても優秀となり易い」とか、「開放性が高いと、頭の回転が早い」などといったデータがあるようです。
これ以外にも、「恋愛と結婚のためのビッグファイブテストの活用」なんて論文もあるようですが、こちらはあまり参考にならないかと(笑)。
それぞれについては、「ビッグファイブ 論文」などで探せば様々な調査結果が見つかるので、そちらをご覧になって頂ければと思いますが、この記事ではわたしの経験上「これは、関連性があるんじゃないの?」という活用方法をお伝えしようかと。
えぇ、科学的な裏付けはございません(笑)。
しかし、個人的には「結構当たるな」と考えているので、どなたか調査して論文にして頂ければ。
ただその際には、小さくても良いので「共同研究者 ロッソ」と入れて下さいね(笑)。
さて、前置きが長くなりましたが、その方法というのが「成功者の特徴がビッグファイブで表現できる」という事。
これ、簡易版のショートビッグファイブでも結構当たると思います。
まぁ、あくまでわたしの経験上の考えですから、楽しむ程度で読んでもらえれば。
目次
ショートビッグファイブの試験方法
それでは、前回の記事と重複する部分はありますが、ここでショートビッグファイブの試験方法についてお伝えします。
このテストから分かる「5つの要素」というのがこちら。
- 外向性 - コミュニケーション能力
- 開放性 - 新しいことに対する積極性など
- 誠実性 - 向上心、努力家、勤勉性
- 協調性 - チームプレイ、人間関係
- 神経症傾向 - 精神安定性など
で、この要素を調べるために、これから10の質問に答えてもらうのですが、その解答内容ごとにそれぞれ点数を付けていってもらいます。
それがこちら。
- 全く当てはまらない - 0点
- ほとんど当てはまらない - 1点
- どちらとも言えない - 2点
- 当てはまる - 3点
- 完全に当てはまる - 4点
上記を踏まえた上で、早速質問内容にいってみましょう。ちなみに、前回の記事で既に自分の点数が分かっている人は、読み飛ばして頂いて構いません。
- 人に会うのが好きで、初対面でも相手との会話を楽しむことが出来る
- 他人に対して思いやりがあり、それを実際に行動に移していてみんなに差別なく親切にしている
- 物事をキッチリとこなし、計画を立てて効率よく行っている
- 心配事が多く、不安になり易い
- 新しいことが好きで好奇心が強く、クリエイティビティで探求心が強い
- 恥ずかしがり屋で、物静かなタイプである
- 思った事をすぐに口に出し、他人の感情に流されにくい
- 後先考えずに衝動的に行動し、ギリギリまで物事に手を付けない
- 基本的にリラックスして落ち着いている
- 物事を現実的に考え、常識破りな事はせず、割と保守的なタイプである
さて、それぞれに点数を付けたでしょうか?
次にその点数の計算をしてもらいます。
まず、1~5の質問については、そのままの点数で結構です。次に、6~10の質問については、その点数を反転させます。
要は、「0 ⇒ 4」「1 ⇒ 3」「2 ⇒ 2」といった具合です。
で、最後にそれぞれの質問の点数を足すことになるのですが、全ての質問を足す訳ではなく、以下のように足し合わせると、前述した「性格の5つの要素」が点数化されるという訳です。
- 外向性 - 質問1の点数と、反転した質問6の点数の合計
- 協調性 - 質問2の点数と、反転した質問7の点数の合計
- 誠実性 - 質問3の点数と、反転した質問8の点数の合計
- 神経症傾向 - 質問4の点数と、反転した質問9の点数の合計
- 開放性 - 質問5の点数と、反転した質問10の点数の合計
これで、あなたの大体の性格特性が分かるようになります。この点数の見方としては、「6点以上なら高い」「3点以下なら低い」と覚えておいて下さい。
それでは早速、これを利用した「成功者の特徴」について見ていきましょう。
若いうちに成功する人の特徴
まず、「若いうちに成功する人の特徴」から。
一口に「若い」と言っても、その基準は人によると思いますので、ここでは20代でかなりの成功を収めている人を対象にしたいと思います。
その特徴がこちら。
【若くして成功する人の特徴】
- 外向性 - 高い人
- 開放性 - 高い人
- 協調性 - 低い人
この他、神経症傾向も低い方が良いですが、概ね上記の3要素が当てはまれば、若くして成功する確率が高まります。
しつこいようですが、あくまでわたしの知人や色んな人を見た上での評価ですからね。参考程度に。
まず開放性が高い人というのは、いろんなアイデアがポンポン出てきますから、それを事業に活かすことが容易に出来ます。また、行動力もありますから、そのアイデアが実現するスピードも速くなりますね。
これだけでも、成功する可能性は高まります。
また、外向性が高い人というのはコミュニケーション能力が高いですから、商売においても積極的に「前へ、前へ」と進んでいきます。
更に、協調性が低い方が良いとありますが、これに関しては疑問を持つ人もいるかもしれませんね。
実はこの協調性に関しては、成功に結構影響を与えますから、詳しくは後ほどお伝えしようと思います。
まぁとにかく、最低でも「外向性が高い」「開放性が高い」要件さえ揃っていれば、若いうちに成功する可能性は高まります。
持続的に成功する人の特徴
若いうちに成功するのは羨ましいですが、それに対する考え方は人それぞれでしょうね。中には「自分は、徐々に成功していければ良い」なんて考えている人もいると思います。
一度グワーッと登りつめても、一気に落下してしまうようなら、それってそもそも成功なのかなと。
出来れば、一度もお金を減らさず、毎年お金が増えていった方が良いですよね。
さて、そんな風に持続的に成功するためには、どんな特性が必要なのかということですが、これも5つの要素のバランスが重要となってきます。
それがこちら。
【持続的に成功する人の特徴】
- 誠実性 - 高い人
- 協調性 - 低い人
この誠実性の高さというのは、成功に結構大きな影響を与えると思います。少なくとも、私の周りで成功している人で、長い間成功している人にはこの誠実性が低い人は一人もいませんでした。
もちろん、ここに外向性の高さと開放性の高さが加われば最高ですが、誠実性が高いだけでも、結果的に成功する事が可能となります。ただし、少し時間がかかってしまう可能性はありますが。
協調性への勘違い
ここで、「協調性が低い?それってワガママで、人付き合いに問題があるんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。確かに日本においては、そうした考え方が一般的かもしれません。
しかしここで、少し考えてみて下さい。
協調性が高くなればチームワークが良くなるかもしれませんが、逆に言えば相手の事ばかり考えて、自分の意見が言い出しにくい事にも繋がるんじゃないでしょうか?
要は「横並び」の意見となってしまい、突出した成功は望めないんじゃないかと。
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツを思い出せば分かりますよね。彼らは協調性のかけらもありません(笑)。
まぁ、彼らの場合は「ワガママ」が際立っていますが、多くの成功者は協調性が低いからこそ、人と違った事が出来るんですよね。
ではなぜ、日本では「協調性が高いほうがいい」なんて考えられているのかというと、これは、日本の学校教育に問題があるんです。
協調性が高い子というのは、あまり問題を起こさず素直な子というイメージがありますが、これは結局「大人から見て良い子」であって、更に言うと「大人からすると扱いやすい子」という事になるんです。
わたしの中学校時代の友人に、学校の教師をしている人がいますが、彼から言わせると「協調性の高い子は学校側からしても助かる」のだとか。
「問題を起こさない」「言う事を聞く」「団体行動に馴染める」などなど、要は統率する側からすれば扱いやすいと。
これ、会社でも同じだと思います。経営者からすれば、協調性の高い従業員の方が扱いやすいですもんね。
だから、世間的に「協調性が高いほうが良い」なんて見方をされるのかと。
しかし、協調性が高ければ性格が良いという訳でもありません。協調性が高くても性格の悪い人なんていくらでもいますから(笑)。
では、成功者が人付き合いに問題があるかというと、そんな事はありません。多くの成功者は仲間や従業員を大切にしますし、ちゃんとチームプレイも出来ています。
しかし皆さん、その中でもちゃんと自分の意見を持っているんですね。ただ、その意見を主張し過ぎてぶつかったりはしないと。
要は、「和して同ぜず」という事であり、「周りとは仲良くするけれど、ダラダラとつるんだりはしないよ」という事。
ですから、あなたのお子さんが学校の先生から「〇〇君は、協調性が低いですね」と言われても落ち込む必要はありません。「あぁ、ウチの子供は、将来成功するんだな」くらいで考えておきましょう(笑)。
成功で重要なのは、やっぱり「誠実性」
この記事内では誠実性と呼んでいますが、実はビッグファイブにおいて、この誠実性は「勤勉性」「良心性」などとも言い換えられます。
ですから、協調性が高いよりも誠実性が高いほうが、人に対して親切とも言えます。
前述したように、仮に外向性と開放性が高ければ若いうちに成功できますが、この誠実性が無いと、その成功に持続力がなくなるんですね。
ですからアナタの周りにもいませんか?「あれ、〇〇さんて、若い頃にかなり羽振りが良かったけど、最近見かけないなぁ~」なんて人。
これ、外向性と開放性が高く、若い頃に成功したのは良いのですが、誠実性が低かったために一発屋として終わったタイプ。
少し考えてみれば分かりますよね。例えば、開放性の高さで全く新しいサービスを出して、いきなり成功したのは良いのですが、誠実性が低かったため、従業員やお客さんからそっぽを向かれ、いつのまにか消えてしまったと。
ですから、「自分はなかなか成功できないなぁ~」と落ち込んでいる人でも、この誠実性さえ高ければ、時間はかかるかもしれませんが、いずれ成功できるので心配する必要はありませんよ。
まとめ
さて、如何でしたでしょうか。
あくまで、わたしやわたしの知人の経験をもとにお伝えしていますから、科学的な根拠はありませんが、何となく納得できる部分もあるんじゃないかと。
一度このビッグファイブやショートビッグファイブを活用して、あなたやあなたの知人はどうかなんて考えてみるのも楽しいですよ。