こんにちは、ロッソです。
ここ数年、日本に興味を持つ海外の人が増えているようで、昔に比べ、街中で外国人を見かける事が多くなりましたよね。
中には、日本の永住権を取得したり、帰化したりする人もいるようですから、「時代は変わったなぁ~」と思います。
まぁ、それもこれも、インターネットがこれだけ発達したため、海外の人たちも日本の情報を得やすくなったからかもしれませんね。
例えばわたしが以前、海外に仕事で行っていた時は、相手がわたしの事を日本人だと知ると「忍者っているのか?」とか、「ハラキリって見たことあるか?」なんて、真面目な顔で聞かれた事もあります。
いや、どんだけ偏った情報なんだと(笑)。
念のため言っておきますがこれ、そんなに昔の話じゃありませんよ。せいぜい15年くらい前のお話です。
まぁでも、親日家がドンドン増えてくれるって嬉しいですよね。
さて、親日家と言えば、世界的に見ると、イランの方々がかなりの親日家であるという事は有名かもしれません。
実際イランに行くと、「日本人です」なんて言えば、かなりの大歓迎を受けるんです。
ですから、日本人がイランに行くと、「もう、日本に帰りたくない」なんて言い出す人もいるくらいで(実際、知人の子供さんがそう言っています(笑))。
そこで今回は、なぜイランの方々が日本に好意を持ってくれているのかについて考えてみたいと思います。
ただし、あくまでも「個人的感想」ですから、「これが正解」という訳ではありません。ですから、「あぁ、そんな考え方もあるんだなぁ~」程度で読んでもらえれば。
一番有名なのは「日章丸事件」かもしれない
まず、イラン人に親日家が多い理由を語るとき、一番耳にする理由は「日章丸事件」かもしれませんね。
最近では「海賊とよばれた男」という小説がベストセラーとなりましたから、この日章丸事件を知っているという人が増えているかもしれません(わたしはこの本を読んでいませんが(笑))。
さて、この日章丸事件というのは、色々と複雑な問題が絡んでいるので一言で説明するのは難しいのですが、簡単に説明するなら以下のようなお話。
まず、1950年代にイランはイギリスの強い影響下にありました。
更に言うと、イラン国内にある油田もイギリスの管理下に置かれ、独立国家であるのにも関わらず、イギリスからかなり搾取されていたんですね。
で、さすがのイランもたまりかね「油田はイランのものだ」と、石油の国有化を宣言します。
そしたらイギリスも黙っちゃいません。中東に海軍を派遣し、「いいか、イランから石油を買い付けたら、イギリス軍が攻撃しちゃうぞ」・・・と、言ったかどうかは分かりませんが(笑)、実際に海上封鎖を行ったのです。
イギリス人の方には申し訳ありませんが、客観的に見て、イギリスのやっている事と言っている事、もう無茶苦茶ですよね。
さぁ、そこで立ち上がったのが日本の石油会社「出光興産」の社長、出光佐三です。
やはり同様に、「イギリスの言っている事、無茶苦茶だよな」と、イランからの石油買い付けを画策します。
で、出光のタンカーは、イギリス海軍の海上封鎖を巧みにかいくぐり、見事イランからの輸入を成功させたというお話です。
もう、日本人もイラン人も拍手喝采だった訳ですね。
なぜなら、一介の民間人が、武器も持たずにイギリス海軍に恥をかかせたわけですから、当時敗戦国であった日本はもちろんの事、イギリスに不条理な要求を押し付けられていたイラン人にとっても胸のスッとする事件だったと言えます。
ただ、確かにこの日章丸事件は現在も両国民にとって印象深い話ではあるのですが、もう70年前くらいのお話ですから、「イラン人が親日家である理由」とまで言えるのかと言うと、ちょっと無理があるのかもしれません。
本当の理由は「日本のあのドラマ」
では、イラン人に親日家が多い本当の理由は?となると、実は日本でも大ヒットした「あのドラマ」が一番の理由になるかと思います。
で、そのドラマというのが「おしん」なのです。
これ、わざわざわたしが記事にしなくとも、意外と「そんなの知ってるよ」なんて言う人も多いかもしれませんね。
それこそ、最近ではウィキペディアなどでそういった情報が増えていますから、知識として知っているという人は増えているかもしれません。
ただ、実際にイランの人から話を聞いたことがあるって人は少ないんじゃないでしょうか?
知識として知っているだけの場合と、実際に本人たちに聞いた話では、感じる熱量が全く違います。
いや、本当に凄いですよ。
おしんは日本で放送された後、アジアを中心に様々な国で放送されています。で、どこの国でもかなりの高視聴率をマークしていました。
そんな中で、イランでも放送されたのですが、その時の視聴率が90%を超えていたそうです。
いや、90%って、ほとんどの国民が観ている計算になりますからね。
おしんを見たイラン人は、「日本人は忍耐強く実直なんだな」とか、「真面目で勤勉なんだな」と、実態以上の評価をしてくれてる訳で(笑)。
やっぱり、ドラマやアニメなどのコンテンツって、想像以上に影響力があるんですね。
イランにはまだまだおしん世代がいますから、イランに行って「日本人です」と言えば、熱烈な歓迎を受ける事間違いなしです。
イラン人はとても親切
しかし、中には「イランって、悪の枢軸なんて言われているから怖いな」なんて言う人もいるかもしれませんね。
確かに、ア〇リカの映画やドラマなどを見ると、いかにイランが恐ろしい国であるかのように描写していますから、そう思うのも無理はありません。
おしんは、特段海外の日本への評価を上げるために輸出されたわけではありませんが、結果として日本人の評価をあげる事に貢献しました。
しかしア〇リカは、これを逆の方法で利用するんですよね。
物語(ストーリー)というのは、不思議と誰もが感情移入してしまうため、作り話と分かっていても、さも真実かのように錯覚してしまいます。
だったら、「悪人のように描けばいい」という訳で。
でも、イラン人って皆さんとても親切で優しい方ばかりなんですよ。
仮に、女性が海外で一人旅をするとしましょうか。例えばイ〇ドなどは、民主主義国家などと言われていますが、女性が一人で出歩くのはかなり危険だと言わざるを得ません。
いや、あくまでも個人的感想ですよ。でも、男一人でもイ〇ドはちょっと怖い。
その点、イランなどは女性が一人で歩いていて、男性が近寄ってくる事って少ないんですね。宗教上の関係もあって、肩に少し触れようものなら、警察官がやって来て注意してくれます。
また、イスラム教というのは、宗派によってかなり考え方が異なります。皆さんも「シーア派」とか「スンニ派」などと聞いたことがあるかもしれませんね。
中東って、日本人からするとかなり理解しにくいと思いますが、同じ中東でも全てがアラブ人という訳ではなく、イラン人などはペルシャ語を話すペルシャ人となるんですね。
この辺を説明すると長くなるので割愛しますが、とにかく、中東の中でもイランというのは比較的穏やかな人が多い国なのです。
正直、イランについてもっと書きたいところですが、あまり書きすぎると・・・ちょっと、ね。
ア〇リカって、イランのことが大嫌いなんですね。で、イランもア〇リカが大嫌い(笑)。
だからあまりイランを褒めすぎると、ア〇リカにしたら面白くないんですね。
「いや、こんなブログまで監視するわけないじゃん」なんて思うかもしれませんが、そんな風に呑気に考えるのって日本人くらいだと思います。
実際、とある国の・・・うーん、これ以上は書けない(笑)。
いつも思うのですが、ブログでお伝え出来る事って限界があるんですよね。だから多くの人が会員制サイトや、最近だったらClubhouseやTwitterのスペースなどを利用しているんでしょうね。
わたしは時間的余裕がありませんから、そこまでしようとは思いませんが、ブログをやっていると、どうしてもお伝え出来る事に限界があるといつも思います。
もっとコアな部分まで触れたいところですが、今回はこの辺で。
とにかく、皆さんも機会があれば、イランに行ってみては如何でしょうか?安全ですし、ハマると思いますよ。