アストンマーティンも良いけれど、ちょっと不安が残る理由

購入

こんにちは、ロッソです。

わたしのギブリSも購入してから既に数年が過ぎ、「そろそろ替え時かなぁ~」なんて日々考えております。

しかし、このブログ内でも何度かお伝えしていますが、まぁマセラティは新型車が出ないと(笑)。

 

うーん、これじゃあ、お客さんも離れて行っちゃいますよね。

 

一応、マセラティファンのわたしとしては、「じゃあ、次はグラントゥーリズモに乗ろうかな?」と考えたりしたのですが、既に「生産中止」という悪循環。

「頑張ってお金、貯めてたのになぁ~」と(笑)。

まぁ、このままギブリSに乗り続けるという手段もありますが、出来たら新しい車を購入したいなとも考えています。

そこで候補のひとつとなったのが「アストンマーティン」

最近、日本国内の販売店も増えて勢いがありますよね。また、見た目もカッコいい。

そこで今回、「マセラティの次に購入する車としてアストンマーティンはどうなのか?」なんて事について考えてみたいと思います。

目次

最近のアストンマーティンは「勢いがある」

まず、皆さんもご存知かと思いますが、最近のアストンマーティンは勢いがありますよね。

 

例えば店舗数ですが、2018年まで日本国内における正規代理店は「5店舗」でしたが、2019年に神戸と横浜に新拠点を増やし、合計「7店舗」に増えています。

 

また、新車登録台数においては、2019年11月までの前年対比でいくと、116.5%と順調に売り上げを伸ばしているようです。

ラインナップとしては、マセラティと同じくあまり多くはありませんが、今回SUVを発売するなど、開発に対しても積極的な取り組みをしているようです。

性能も申し分ない

また、性能も申し分ありません。

まぁ、アストンマーティンファンからすれば、「マセラティと比べるな」なんて言われそうですが(笑)。

個人的にエンジン音は好きです。

(※ いきなりエンジン音の部分からスタートしますからご注意ください)

基本的に2ドアばかりですので、4ドアを選択するならラピードとSUVになるかと思います。

アストンマーティンの不安要素

で、個人的には「買い替えるのもアリかな」と思っていたのですが、調べれば調べるほど、アストンマーティンって不安要素が多いんです。

まぁ、アストンマーティンオーナーからすれば、「そんなの気にしない」という内容ばかりかもしれませんが。

とりあえず、わたしが考えるアストンマーティンの不安要素についてお伝えしてみようかと。

株価がさえない

まずは「株価がさえない」という事。

実はこのアストンマーティン、昨年(2018年)の10月にロンドン証券取引所に上場しています。

ここ数年の世界的な好景気ですから、通常、上場初日にはIPO価格からいくらかは上昇する事が多いはず。

しかしアストンマーティン株は、IPO価格を割り込むという、ちょっと近年では考えられない現象を起こしています。

具体的に言うと、上場時に設定していた1株当たりの価格が19ポンドだったのが、初日の終値で18.1ポンドだったという事。

当時の「円-ポンド」換算で考えれば、1ポンド150円くらいですから、1株当たり2,715円で上場したことになりす。

 

・・・ただし、これだけでは終わらない。

 

「上場後に少しは上がるかな?」なんて考えていた人もいるようですが、ここ一年で見事に下がり続けています。

一番ひどい時で(今年の10月くらいでしょうか)、1株4ポンドくらいまで下がり、しかもこの時期の為替は1ポンド140円ですから、560円まで下がっているという事です。

仮に、上場時に1万株購入していれば、2,000万円以上損をしていたことになります。

うーん、恐ろしい(笑)。

社債格付けも低下

次が「社債格付けも低下している」という事。

アストンマーティンは、IPOで資金を調達するだけでなく、社債、つまり借金でも資金を調達しています。

格付けが高ければ利息も安くて済みますが、このアストンマーティン債は、今年の7月くらいにガクンと値下がりしています。

 

要は、利息の支払い額が増えるという事。

 

まぁ、その分本業で儲かっていれば良いのですが、現状で言うと、本業の利益より支払利息の方が多くなっているようです。

つまり、赤字になる可能性が高いという事ですね。

どうしても自動車メーカーというのは、開発費に莫大な資金を必要としますので、こうした「IPO」とか「社債発行」をする傾向がありますが、このアストンマーティンは「お金は手にしたけど、市場の評価が低い」ため、今後経営難に陥る可能性が高いと言わざるをえません。

せっかく車を購入しても、「会社、潰れました」じゃ不安ですよね。

ブレグジットが現実味を帯びてきた

そしてお次が「ブレグジットが現実味を帯びてきた」という事。

これ、ここ数年、ずーっと問題視されていますよね。

このブレグジット、簡単に言えば「イギリスがEUから離脱する」事を指します。

イギリス国民からすると、EUに参加し続ける事で「移民問題」や「経済問題」で余計な負担をイギリスが支払っていると考えているようですね。

また、これ以外にも漁業権など、まぁありとあらゆることが不満なようです。

 

で、「離脱すれば、すべて上手くいく」という事なんでしょう。

 

しかしどうなんでしょう。イギリスにヨーロッパの本社機能を置いていた企業はドンドン移転していますし、アイルランド問題もありますから、周りからしたら不安だらけですよね。

前述した「株価がさえない」「社債格付けも低下」というのは、このブレグジットの影響も大きいのでしょう。

12月の選挙で離脱派が勝利しましたから、離脱は確定的なんでしょうねぇ~。

販売台数も怪しい

で、お次が「販売台数も怪しい」という事。

先ほど、「2019年11月現在、前年比で116.5%の販売台数」とお伝えしましたが、実はここにも不安要素があります。

具体的な数字で言うと、2018年11月までの新車登録台数は237台で、2019年11月までは276台となっています。ですから「前年比116.5%」だと。

しかし、2018年12月までの1年間合計で見ると、318台となりますから、昨年の12月だけで実に「81台」も販売している事になります。

年間300台そこそこしか販売していないメーカーが、12月だけで「81台」ですよ?ちょっと異常ですよね。

 

失礼ですが、「ホントに売れてるの?」と。

 

これ、わたしの勝手な予想ですが、代理店が買わされているだけなんじゃないかと。

通常、自動車メーカーと代理店の間では、「年間、〇〇台以上売ってね」という暗黙の了解がありますから、年末にまとめて代理店が購入した可能性があります。

ちょっとこの辺も不安ですよね。

アストンマーティンの中古車は「応談」が多すぎる

そして最後が「アストンマーティンの中古車は、応談が多すぎる」という事。

基本的に中古車サイトなどを見ていると、高級車の中古車において「応談」表示をよく見かける事が多いかと思います。

フェラーリやランボルギーニなどは、よく知られていますよね。

 

しかし、アストンマーティンは特に多いと感じます。

 

しかもアストンマーティンの場合、以前の記事「応談」と書かれている中古車は考えもの?でもお伝えしましたが、とにかく「ディーラーの応談表示が異常に多い」という特徴があります。

フェラーリなどで応談表示をしている店舗は、正規ディーラーではほとんど見かけません。

これも先ほどお伝えした「代理店が購入している」という要素が絡んでいるのかもしれませんね。

一度販売価格を提示してしまえば、そこからの値引き交渉が始まりますが、「応談」としてしまえば、ディーラーは出来るだけ高く売ることが出来ます。

要は、「メーカーから買わされたけど、損してまで売りたくない」という事なのかと。

まぁ、こういった事も含め、アストンマーティンは不安要素の多いブランドだなぁ~と思ってしまいます。

まとめ

マセラティも経営的に盤石ではありませんが、少なくともFCAが親会社である限り、倒産の確率は低いのかなと。

まぁ、世の中、何が起こるか分かりませんが。

こうした事を考えると、「もう暫く、マセラティに期待してみようか」と、考えるわたしでした(笑)。