こんにちは、ロッソです。
さて先日、「日本自動車輸入組合」から、2019年における輸入車の新車登録台数が発表されました。
で、我らがマセラティはというと・・・えぇ、予想通りの残念な結果(笑)。
まぁ、昨年は消費税増税の影響もありましたから、全般的にどこのメーカーも振るわなっかったようですが、売れているメーカーはかなり売れていたようです。
要は、2極化しているという事ですね。
そこで今回、このブログで何度も取り上げている「超高級車メーカー」を中心に、2019年の新車登録台数はどうだったかについてお伝えしようと思います。
目次
ポルシェ
まずは「ポルシェ」から。
以前の記事「超高級車の2019年の販売動向を予測する」でもお伝えしていましたが、実はこのポルシェ、2019年の前半はかなり苦戦していました。
1月から3月までの実績で、前年比78.4%と、最近のポルシェでは考えられない数字だったのです。
しかし、その後の記事「ポルシェ人気はやっぱり根強い」でも書いているように、徐々に挽回してきたように思います。
で、最終的には「前年比100.4%」「総登録台数7,192台(前年は7,166台)」という結果を残す事となりました。
とりあえず「登録台数連続更新」という記録は、何とか保たれたといったところでしょう。
ただ・・・、ただですよ。
わたし、2019年12月の時点で「ポルシェは今年、前年を下回るだろうなぁ~」と考えていたのですが、その理由というのが、11月までの登録台数が前年比97.2%だったからなんです。
しかし、通年では前年を超えたのですから、12月の登録台数が異常に増えているという事ですよね(ちなみに12月単体は、前年比122.9%)。
これは相当、ディーラーに負担を強いたな(買わせたな)と。
うーん、ドイツ人は厳しいですねぇ~(笑)。
マセラティ
さてお次は、個人的にはあまり触れたくない「マセラティ」について(笑)。
えぇ、もうサッといきましょう、サッと(笑)。
マセラティの2019年新車登録台数は、1,260台で前年比86.7%でした(2018年の登録台数は1,453台)。
お陰様で、順調に減っています(笑)。
しかも今年(2020年)は、ギブリ、クアトロポルテ、レヴァンテの3車種しかありませんから、更に登録台数が減るのは確実でしょうね。
フェラーリ
そしてお次が「フェラーリ」。
フェラーリの2019年新車登録台数は870台で、前年比113.4%でした(2018年の登録台数は767台)。
やっぱり、すごい人気ですねフェラーリは。
このままいくと、マセラティの登録台数も超えるんじゃないかと。
販売台数を制限してこれですから、マセラティ経営陣にも見習ってほしいものですねぇ~。
ランボルギーニ
次が「ランボルギーニ」。
ランボルギーニの2019年新車登録台数は678台と、前年比124.9%でした(2018年の登録台数は543台)。
2019年の前半は、少し苦戦していたようにも見えるランボルギーニですが、ふたを開けてみれば、前年を大きく超える結果となりました。
フェラーリもそうですが、増税だろうが何だろうが、売れる車は売れるという事ですね。
まぁ、このクラスの車を購入する人は、増税なんて関係ないのでしょうが(笑)。
ベントレー
そして次が「ベントレー」。
ベントレーの2019年新車登録台数は526台と、前年比120.4%でした(2018年の登録台数は437台)。
「実際、増えたなぁ~」と、肌で感じている人も多いのではないでしょうか?
昔に比べ、街中でベントレーとすれ違う事って増えましたよね。
人気は現在も上り調子のようですから、2020年も登録台数を増やす可能性は高いでしょう。
アストンマーティン
次が「アストンマーティン」。
アストンマーティンの2019年新車登録台数は314台と、前年比98.7%でした(2018年の登録台数は318台)。
正直これ、「やっぱりなぁ~」と言ったところでしょうか。
2019年に日本国内で2店舗も増やしたのに、前年より台数が減るのは根本的な問題があるのかもしれません。
わたし、以前の記事「アストンマーティンも良いけれど、ちょっと不安が残る理由」で、「アストンマーティン・・・ちょっとなぁ」なんて内容を書いていますが、同じように考えている人が多いのかもしれませんね。
年間の日本国内登録台数が300台程度なのに、2018年の12月だけで81台もの登録車がありましたから、上記の記事の中でわたしは「ディーラーに買わせたんでしょうね」なんて事を書いています。
しかし、2019年の12月の登録台数は38台でしたから、ディーラーも「もう、無理」と断ったのかもしれませんね。
マクラーレン
そして次が「マクラーレン」。
マクラーレンの2019年新車登録台数は353台と、前年比159.0%でした(2018年の登録台数は222台)。
やっぱり、ここ数年のマクラーレン人気は凄いですね。
2018年までは、アストンマーティン、ロールス・ロイスより登録台数が少なかったマクラーレンですが、2019年で一気に抜き去りました。
広告への露出や新型車の投入など、様々な要因が上手く噛み合ったのでしょうね。
また、以前の記事「フェラーリ人気を享受する、意外なあのメーカー」でもお伝えしましたが、フェラーリを購入できなかった人がマクラーレンを購入する現象も発生しているようですから、ラッキーな面もあったのかもしれません。
ロールス・ロイス
そして最後が「ロールス・ロイス」。
ロールス・ロイスの2019年新車登録台数は239台と、前年比103.9%でした(2018年の登録台数は230台)。
前年よりは販売台数が増えているとはいえ、そもそもの登録台数が少ないですから、まぁ、「ほどほどに順調」と言ったところでしょうか。
ただ、一部の層にはかなり人気のようですから、今後も順調に登録台数を伸ばしていくのではないでしょうか。
2019年のVWグループは、かなり苦戦
ここで、超高級車ではありませんが、2019年のVWグループは日本国内でかなり苦戦したようです。
代表的なメーカーとしては以下の通り。
【VWグループ】
- フォルクスワーゲン 前年比90.1%
- アウディ 前年比91.5%
- ポルシェ 前年比100.4%
- ランボルギーニ 前年比124.9%
- ベントレー 前年比120.4%
上記を見ると、確かに超高級車メーカー3社は前年より増加していますが、台数的に言えばVWとアウディの足元にも及びませんよね。
グループ全体で見ると減少傾向にありますから、何としてもポルシェの「前年対比増」は死守したかったのかもしれません。
ですから、前述しましたが「ディーラーに無理させたなぁ~」と。
まぁ、ポルシェに関しては、2020年にタイカンなどの新型車投入が控えていますから、2019年さえ乗り越えれば「連続販売増」という記録は保たれるのかもしれませんね。
ポルシェ側からしたら「余計なこと言うな」と怒られそうですが(笑)。
まとめ
こうしてみると、やっぱり新型車を投入できるメーカーって強いですよねぇ~。
お客さんを飽きさせないというか。
そこへ行くとマセラティは・・・、いえ、これ以上言うのはやめておきます(笑)。