こんにちは、ロッソです。
以前の記事「出来る部下」の育て方で、「人を褒める上で最強の言葉があります。それが『頭良いですね』です」なんてお話をしました。
このブログを読んでくれている知人が早速これを試したところ、「効果抜群!」と喜んで報告してくれたので、やっぱり最強だなと。
しかしこの知人、「他にはないの?」なんて聞いてくるので、「正直、それは自分で考えましょうよ」と(笑)。
だって、人によって喜ぶポイントって異なりますからね。
まぁ、意地悪するつもりもありませんから、「名前と出身地を褒めると良いですよ」と、お伝えしておきました。
これ、「頭良いですね」ほどではありませんが、結構皆さん「名前」と「出身地」を褒められると喜びます。
そこで今回、この名前と出身地で相手を褒める事について、少し考えてみようかなと思います。
目次
誉め言葉は世界共通
わたし、基本的に日本語と僅かな英語を話しますが(笑)、それ以外は全く話せません。
まぁ敢えて言うなら、学生時代に第2外国語で習った「ドイツ語」くらいは少しわかります。
とは言え、もうほんの少しでして、今でも覚えているのは「Ich bin student(イッヒ ビン シュドゥデン)」くらいです(スペルも合っているか怪しい(笑))。
これ、「わたしは、学生です」という意味ですが、この言葉を使うことなく学生時代は終了しました(笑)。
まぁ、どうでも良い話ですね。
さて、世界中には様々な言語がありますが、結構どこの国の人も多少の英語は話せるようになってきています。
まぁ、フランスなどでは「英語を話せるくせに、あえて知らないふりをする」なんて人もいますが(笑)。
こうした例外を除けば、片言の英語でも意思疎通する事は可能です。
で、そんな「母国語が英語ではない人」であっても、誉め言葉は必ずと言って良いほど通じます。
ちなみに、「頭が良いね」を英語で表現すると、「clever」とか「smart」「intelligent」「sharp」などという言葉がありますが、微妙に表現が違います。
自分の好きな言葉を使えば良いですが、一番簡単に「You are so smart!」と言えば、大抵の人が「てへっ」っと、照れ笑いを浮かべます(笑)。
ただし、海外の人に対して「名前」と「出身地」を褒めるのは、少し注意が必要となります。
「名前」と「出身地」を褒めるには、知識と経験が必要
というのも、名前と出身地を褒めるには、少しばかりの知識と経験が必要となるからです。
特に海外の場合は、日本ではあまり知られていない紛争地域出身の方や、独特の文化を持つ場合があるため、それを知らずに「良い国だね」なんて言ってしまうと、「何も知らないくせに」と、逆に怒らせてしまう事もあるのです。
これは名前も一緒ですね。ある程度の知識が無いと、「どんな風に良いのか」なんて事は、なかなか理解しようがありません。
ですから、「頭良いですね」と言っておけば楽だと(笑)。
また、これは日本人に対しても同じことが言えます。
例えば、「私、長野県出身なんです」と言う人がいたらどうでしょう?
「空気、きれいですよね」とか「温泉がたくさんあって良いですね」というのは簡単ですが、言われる側も聞き飽きているかと思います。
確かに嬉しいのは嬉しいでしょうが、そこまでの感動はないかと。
そこで、「えっ?長野県ですか?あそこは教育に力を入れている県ですよね、だから〇〇さんは賢いんですね」と言われたらどうでしょう?
「この人、私の事すごく理解してくれている」なんて事になるかもしれません。
・・・やらしいですか?(笑)
いえ、人を褒めるなら、これくらいの事は言わなきゃいけませんよ。歯が浮きまくって、ガクガクいうくらい(笑)。
また、名前を褒めるにしても同じことが言えます。
例えば、何処にでもあるありふれたような名前で、本人も気に入っていないという事があります。
そういった場合は、古典や漢詩などを持ち出して「いやー、恐らくこの古典から引用されているんでしょうね。〇〇さんのご両親は博学だなぁ~」なんていうと、大抵皆さん喜んでくれます。
・・・やっぱり、やらしいですか?(笑)
とは言え、このように「多少の知識が必要」となりますから、反応は良い分、使うには少し難しい方法だと言えます。
逆に言えば、絶対に「けなしてはいけない」
このように、名前と出身地を褒めるのは、少々上級の褒め方となりますから、無理して活用する必要も無いかと思います。
はまれば反応は最高ですが。
ただそれだけに逆も然りですから、取り扱いに注意しなければいけませんよね。ですから、「絶対に名前と出身地はけなしてはいけない」という事は覚えておいて下さい。
これ、冷静に考えれば当たり前の事ですが、意外と無意識にやってしまっている人を見かけます。
例えば、「ウチの実家、田舎だからさー」なんて言う人がいたとして、その人に対して「お前の実家、田舎だもんな」なんて言ってはいけません。
言われた当人からすれば、「お前にそんな事言われたくない」となります。
周りからすれば「本人が言っているんだから良いじゃない」と思うようですが、人と言うのは「自分が言うのは良いが、他人から言われるのは面白くない」と感じるものです。
人間ってそんなものですよ。
以前、「京都ぎらい」という本が発売され注目されたようですが、この著者自身、京都出身の方なのです。
京都出身者が「京都が嫌い」と言うくらいですから、まぁ中々の地域性なのは想像できますね。
実際、京都出身の方と話していても「京都は難しい」というくらいですから、確かにそうなんでしょうが、ある時兵庫県出身の方が、「だから京都は・・・」とこの方に言ったら、烈火のごとく怒りだしました。
だから言っちゃいけないって(笑)。
まぁ、もともと兵庫県民と京都府民は仲良くはありませんが(人によります)。
これは名前でも同じですね。「私の名前ってダサいのよね」なんて言う人に対して、「アンタの名前、ダサいよね」なんて言ったら傷つけるだけですよね。
わたし、偉そうに言うつもりはないのですが、ほとんどの人って「自分の名前」と「自分の出身地」を大切にしていると思うんです。
その大切なものを馬鹿にされたら、腹が立つか傷つくかのどちらかになりますよね。
自分に置き換えてみたらよく分かると思います。どうせ言うなら、喜ぶことを言ったら良いのになぁ~と。
まとめ
昔から、「京都十代、東京三代、大阪一代」なんて言葉がありますが、要はこれ、何代その土地に住み続ければ、その土地の出身と言えますよという事。
一昔前だと、「私、東京出身です」と言って、「おじいさんの出身はどちら?」なんて聞かれる事もあったそうです。
別に「どうでも良いのになぁ~」と思いませんか?
まぁ、その地域に住み続けているというプライドもあるのでしょうが、もう少し寛容性があっても良いんじゃないかと。
生まれた場所がその人にとっての出身地なんですから、あえてそんな事聞く必要ありませんよね。