『超』高級車って何?

超高級車

こんにちは、ロッソです。

先日、何気に新聞を読んでいたら、少し気になる見出しがありました。

 

『超高級車販売 5年で国内3倍』

 

わたしはこれを読んで「へー」と。

確かに数年前に比べて、街中で高級車を見かける事が多くなったように思います。販売台数が3倍になっているのですから、当たり前と言えば当たり前ですね。

しかし、この記事を読んで同時に思った事があります。それが、

 

『超』高級車って何?

 

という事。

高級車と聞くだけでも「ちょっと手が届きにくいイメージ」がしますが、『超』高級車となると、どこか異次元な感じ(笑)。

・・・うーん。皆さんはイメージできるでしょうか?

そこで今回は、普段聞きなれない『超』高級車について考えてみたいと思います。

目次

超高級車の定義とは?

わたしはこのブログで、よく「高級車」という言葉を使います。

しかし、この高級車の定義も人によって違いますよね?

「500万円超えたら高級車でしょ」という人もいれば、「いやいや、800万円でしょ」なんて人もいるかと思います。

しかしわたしとしては、一応マセラティのブログを書いているので、最低でも1,000万円かなと。

確かに、ギブリのベースグレードは1,000万円を切りますが、オプションなど何だかんだで1,000万円は超えてくると思います。

 

ですから便宜上、「1,000万円以上する車」を高級車として話を進めています。

 

人の価値観はそれぞれですが、多くの人に読んでもらう上では、どうしても一定の基準は必要になりますよね。

ブログでもそうなのですから、新聞ではもっと明確にする必要があるでしょう。

そこで、この新聞が定義する『超』高級車とは、

 

「販売価格が2,000万円以上する車」

 

だそうです。

あなたはこの金額を見てどう思いますか?わたしの感想としては「えっ?意外」と。

正直、わたしは「3,000万円以上」する車が、超高級車なのかなと思いました。

 

・・・いえ、2,000万円が安いだなんて、決して思ってませんからね(笑)。

 

ただ、わたしが超高級車と聞いてイメージするのは、フェラーリやマクラーレンなどのメーカーであり、これらの車のほとんどが3,000万円を超えてきます。

ですから単純に「3,000万円以上」かと。

まぁ、わたしの意見を主張しても仕方がないので(笑)、ここでは「2,000万円以上の車」を超高級車として定義していきます。

超高級車に該当するメーカーは?

では、この「販売価格が2,000万円以上」に該当する自動車メーカーはどこになるのでしょうか?

数え上げたらキリがないと思いますので、一応、この新聞で取り上げているメーカーを順に列挙します。

 

  • ポルシェ
  • マセラティ
  • フェラーリ
  • ランボルギーニ
  • ベントレー
  • アストンマーティン
  • ロールス・ロイス
  • マクラーレン

 

と、以上の8社が取り上げられていました。

ここで気になる事がひとつ。

 

そうです、何故かマセラティが取り上げられているではないですか。

 

「何故か」なんて言ったら失礼ですが(笑)。

その理由を色々考えてみましたが、一応マセラティの中でもグラントゥーリズモ、グランカブリオが2,000万円を超えるので、取り上げられたのかと。

わたしのギブリSは2,000万円を超えませんが、一応「超」高級車メーカーのオーナーらしいので、ちょっと嬉しい(笑)。

 

まぁ、冗談はさて置き。

 

ただ同時に、その理屈で言えば、メルセデスやBMWもラインナップとして2,000万円以上の車を販売しているので、ここに列挙されていないのが不自然と感じる人もいるかもしれません。

そこは恐らく、販売台数における「2,000万円以上の車」の占める割合で選択しているのかもしれませんね。

では次に、それぞれの自動車メーカーについて、簡単に説明していきます。

ポルシェ

本社のある国   : ドイツ

親会社      : フォルクスワーゲン

日本での販売台数 : 7,166台(2018年)

正規販売店数   : 44店舗(2019年1月時点)

個人的に言えば、ポルシェもマセラティと同じく「超」高級車となるのか疑問ですが、確かに2,000万円を超える車も多いとは言えますね。

ポルシェの日本における販売台数は年々増加しており、ここ数年記録を更新し続けているようです。

確かに、街中でポルシェを見かけることが多くなりましたよね。

今後、年間販売台数が1万台を超えるのも遠くないかもしれません。

日本での販売台数は、「一般社団法人 日本自動車販売協会連合会」の統計数値を基にしています。

マセラティ

出典:マセラティジャパン

本社のある国   : イタリア

親会社      : FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)

日本での販売台数 : 1,453台(2018年)

正規販売店数   : 23店舗

さてお次は、我らがマセラティです。

ここで少し気になったのが、正規販売店数が「23店舗」という事。

以前の記事マセラティの正規販売店(ディーラー)って、どんなとこ?でわたし、「24店舗」と書いていたのですが、マセラティのホームページを覗いても23店舗しかありません。

・・・あれ?間違ったのかな?と。

よくよく調べてみると、以前の記事を作成したのが2018年の10月で、その月にオープンする予定の店舗が記載されていません。

 

うーん。大人の事情でしょうか(笑)。

 

まぁとにかく、2018年の日本における新車販売台数が「1,453台」となっていますが、2017年の新車販売台数が「1,824台」でしたので、「かなり」販売台数が減っています。

個人的に「どうした?マセラティ?」と(笑)。

今まで順調に販売台数を伸ばしてきただけに、ここに来て息切れでしょうか?

微力ながら、このブログが販売増につながれば(笑)。

フェラーリ

本社のある国   : イタリア

親会社      : 上場会社

日本での販売台数 : 767台(2018年)

正規販売店数   : 9店舗

さて、マセラティと同じくイタリアに本社を置くフェラーリですが、数年前に株式公開をしています。

超高級車メーカーとしては珍しいですよね。

では、新聞に書いているように、フェラーリも新車販売台数が増えているのかというと、そうでもありません。

2017年の新車販売台数が「775台」ですから、ほぼ横ばいと言ったところでしょうか。

ランボルギーニ

本社のある国   : イタリア

親会社      : アウディ

日本での販売台数 : 543台

正規販売店数   : 9店舗

ランボルギーニの親会社はアウディとなっていますが、そのアウディの親会社がフォルクスワーゲンですので、実質的にはフォルクスワーゲンの孫会社ということになりますね。

そう考えると、フォルクスワーゲングループというのは、かなり規模の大きい会社です。

さて、よく比較されるランボルギーニとフェラーリですが、販売台数ではフェラーリの方が多いようです。

店舗数は同じですから、効率よく販売しているのはフェラーリの方が上といえるかもしれません。

ただ、ランボルギーニの2017年新車販売台数は「475台」ですから、徐々に人気が高まっているようですね。

2019年度中に、10店舗目となる新拠点を検討しているようです。

ベントレー

本社のある国   : イギリス

親会社      : フォルクスワーゲン

日本での販売台数 : 437台(2018年)

正規販売店数   : 9店舗

ここまで比較のため超高級車の親会社を記載してきましたが、そのほとんどが「フォルクスワーゲン」です。

フォルクスワーゲングループは、何気に規模が大きい事に驚かされます。

確かに一時期、SUZUKIにも出資していたことを考えると、M&Aで規模を拡大する戦略の会社なのかもしれませんね。

さてこのベントレー、興味のない人にすると「ロールス・ロイスと似ている」なんて思う事もあるそうですが、実は昔、ロールス・ロイスの子会社だったことがあるんですね。

日本でも最近見かけることが増えたベントレー、2017年の販売台数が「418台」ですから、こちらも着実に売り上げを伸ばしています

アストンマーティン

本社のある国   : イギリス

親会社      : 上場(ロンドン)

日本での販売台数 : 318台(2018年)

正規販売店数   : 5店舗

「ボンドカー」で有名なアストンマーティンですが、ここ数年、日本での認知が高まり、年間販売台数が増えているようです。

他のメーカーのように「これ」といった親会社は無く、複数の企業が株式を持っているようですね。

今後、この人気に乗って、年内に神戸市と横浜市に新拠点を開き、合計7拠点での販売を計画しているようです。

ちなみに、2017年の販売台数は「321台」だったようです。

ロールス・ロイス

本社のある国   : イギリス

親会社      : BMW

日本での販売台数 : 230台

正規販売店数   : 6店舗

ロールス・ロイスというと、イギリス王室というイメージが湧くのはわたしだけでしょうか?(笑)

今まで列挙してきた超高級車と比べると、自分で運転するというより、後部座席に座るというイメージが強いかもしれませんね。

意外なことに、親会社がBMWとなっています。ドイツメーカーは、こういった高級車を傘下にする傾向が強いようですね。

ロールス・ロイスの2017年の販売台数は「225台」となっています。

マクラーレン

本社のある国   : イギリス

親会社      : マクラーレン・グループ

日本での販売台数 : 222台

正規販売店数   : 5店舗

マクラーレンと聞くと、F1好きの方は「マクラーレン・ホンダ」を思い出すかもしれません。

イギリスのメーカーであるマクラーレンは、比較的新しいメーカーで、日本での販売もスタートしてから7年程度だと思います。

親会社がマクラーレン・グループとなっていますが、このグループ、株主がよく変わるので、実態がよくわかりません。

2017年の販売台数は「164台」ですから、伸び率としてはかなり高いと言えるでしょう。

超高級車メーカーの動向

こうして比較してみると、「本社のある国」が、ポルシェを除く全てが「イギリス」と「イタリア」であることがわかります。

これらの国は、こうした高級品のセールスが上手いからかもしれませんね。

ただ、親会社を見ると、フォルクスワーゲンやBMWといった企業ばかりですので「経営」としては、ドイツ企業が長けているのかもしれません。

 

ここで、わたしが読んだ新聞記事において、以上の8社における販売店の合計は「111店舗で、10年前と比較し1.3倍」とあります。

しかし、このブロブの記事内で数えてみるとわかりますが、合計をいくら数えても「110店舗」となってしまいます。

 

うーん・・・、マセラティが怪しいですね(笑)。

 

また、10年前と比較し1.3倍というのも、マセラティの正規代理店が、ここ3、4年で急激に増えています。

更に、マクラーレンは10年前には日本国内で販売店がありませんでした。

という事は、この統計からマセラティとマクラーレンを除けば、そんなに販売店の変化はないのかもしれません。

ただ、新聞記事の見出しのように「超高級車販売 5年で国内3倍」という事を考えると、日本において超高級車を所有する人の数は、間違いなく増えているのでしょうね。

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回調べてみて、正直、ポルシェの販売台数の多さに驚きました。

確かに、街中でポルシェとすれ違う回数が増えたようには感じていましたが、ここまでとは思いませんでした。

ただ、増えていると言っても、マカンやカイエンなどがメインで、911などはそうでも無いようにも思えます。

ちなみに、この記事のトップの画像にあるブガッティですが、「1億円以上する車」として知られています。

この車、2018年に日本で何台売れたかご存知ですか?

 

実は「7台も」売れているということですから、驚きですよね。

 

どこにそんなお金持ちがいるのやら・・・。

更に言うと、2017年の販売台数が「2台」ですので、「350%の増加」です(笑)。

うーん・・・、このクラスになると「超」高級車では物足りませんね。もっとすごいネーミングが必要かも(笑)。